ウードの誘惑、秋冬だけではなく残暑にも合う!香水5選ご紹介!

「ウードの香水って扱うの難しいし、普段使いしにくいよね」
「和装とかにも似合う和風っぽい香水が欲しいけど、桜は春以外は季節外れだし」

ウードはフレグランス界において、確かに万人受けというワードから最もかけ離れた香料の一つであると思います。
独特な芳香があり、どこかねっとりとしたような重みもあり、「強すぎる」と感じてしまう方も居るでしょう。
日本人が好むような控えめでさりげなく付けるといった風には難しいと思います。
ですが、私を含めたウードを好きな人は独特な芳香に魅了されてやみません。
実は、ウードは日本人にとって馴染み深い香りでもあるのです。

◆ウードとは?

ウード(Oud)とは別名アガーウッド(Agarwood)と言い、沈丁花(じんちょうげ)科に属する香木のことで、和名では沈香とも呼ばれ、お香にも扱われている香料です。

ウードの香りは木部や葉といった木そのものから採られる訳ではありません。木部が雨風や菌、害虫などにより傷ついた時に自身を守ろうとしてできる深い茶色の「樹液」が分泌され、時の経過と共に黒く変色して硬くなって生成されたものがウードなのです。
この樹液を乾燥させたうえ熱を加えることで、独特な芳香となります。
ただし樹木の量に対して僅かしか取れないうえに木によっても香り方が少しずつ異なり、すぐにできるものではなく、50年程度の歳月が必要とされるため(より高級なものは100年程度かかることも)、非常に希少な香料とされ、「香料のダイヤモンド」とも称えられています。

◆ウードにまつわるよくある誤解

ウードの香りを敬遠しているという方の理由は主に次のようなものが挙げられますが、これらについて理由を考察しつつ、一つ一つ誤解を解いていきました。

1.ウードは重くてオリエンタルな癖ある印象があるから、秋冬の寒い時期や非日常的な場などでしか扱いにくく、時と場所を選ぶ

⇒ウードには確かに重たさがあります。しかし、その重さが心身を落ち着けてくれるような涼し気な重さか、どっしりとした甘くて非日常的な場を連想させる重さになるのかは、一緒に入っている香料によって変わってきます。
特にグルマン調の甘いバニラやフローラルの中でも官能的な甘さある花々も主張している場合に、非日常的に感じられるのだと思います。
実際にセレスでのウード香水購入者様のレビューを見る限りでも、冬の森だとか涼し気なヒノキのような香りなどと形容される方々もいらっしゃいます。そのため一概にはすべてのウード香水=甘く重く時と場所を選ぶといったことにはならないと考えられます。清涼感も日本に馴染みあるヒノキを連想させることからも、暑い季節や浴衣、日常使いといったことも難しくはないでしょう。

2.ウードは男性向けの香りで女性が付けるのは難しい

⇒作品によりますし、本記事では女性向けのウード香水も取り上げています。ウード香水に限ったことではありませんが、香水はウードの香料単独のみで構成されている訳ではありません。ウードの香料以外もそこにトップノートの柑橘系や、ミドルに入るフローラルやハーブの香りなど、ラストのバニラやウッディー系の香りといった他の香料も入るため、どのような香料を扱っていたとしても女性的にも男性的にもユニセックスにもなる可能性があります。そのため薔薇は女性向けだから、ウードは男性向けだからと言った風に、特定の香料だけで香水を嗅がずに判断することはとても勿体ないことだと思います。

3.ウードの匂いがきつく感じる

⇒どの香料にも言えることですが万人に好かれやすい香料でさえ、肌の体温との相性が悪く苦手に思われる方もいます。そのためすべての人がウードをきつく感じるとは限りません。ウード自体が肌の体温との相性が悪くきつく感じてしまうのか、ウード香水によっては大丈夫なのかに分かれると思います。
また、どの香料にも言えることですがウードの香りも品質によって大きく香り方が異なります。ウード自体がとても希少なもののため、採取に非常に手間がかかることをお伝えいたしました。
そのため故意に幹を傷つけ化学薬品を投与して作るような手法を取る場合もあり、当然天然栽培のウードよりも香り方も品質も大きく変わってきます。

 


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◆おすすめのウード香水5選

 

1.メゾン フランシス クルジャン - ウード

まず初めにご紹介するのはウードの香水を語るうえで欠かせない、良い意味でウードの香水らしくなく、ウードを敬遠している方こそ試していただきたい、ウードそのものの透明感に満ち足りた作品、メゾンフランシスクルジャンのウードです。

シングルノート:インドネシア産パチュリ、アトラス産シダーウッド、サフラン、ラオス産アガーウッド、エレミ

クルジャンのウードには、ウードの香水に多い「煌びやかなねっとりとした重さ」や「男性的な強すぎる重さ」はありません。それどころか透明感があって、まるで冬の森のしんしんと雪が降り積もる夜の静寂、空気のようにとても清らかです。また、男性だけではなく女性にも付けやすい中性的な香りとなっています。

墨汁を思わせるすがすがしいパチュリは特に日本人にとっては馴染みやすさをより強調し、墨をはじめて嗅ぐ人にも落ち着きを与えます。
シダーウッドは木々の落ち着きとスパイシーな温かみを担い、スペイン料理パエリアにも扱われる香辛料サフランもスパイシーさを強調します。
そして、エレミは樹木でありながらレモンを思わせる香りで軽すぎず、ウードの良さに調和するように爽やかな瑞々しさを加えています。

まさに気持ちを静めてくれる、気持ちを穏やかにしてくれる作品です。

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2.クリード – ロイヤル プリンセス ウード

次にご紹介するのもウードの香水らしくない作品で、今までは男性向けの香り中心だったのに対し非常に女性的で、オフのちょっとしたお出かけにも付けやすい、クリードの「ロイヤルプリンセスウード」です。

Top
ベルガモット スミレ ローズ
Middle
パチュリ アイリス ジャスミン バニラ
Last
ウード サンダルウッド ベンゾイン

ロイヤルプリンセスウードは、女性の可憐なイメージを損なうことなく気品を保ちながら、かと言ってラグジュアリーすぎるマダムのような雰囲気もない、まさにプリンセスのような香りです。

付けたてはアールグレイの香りづけにも使われる上品なベルガモットと、フローラルのスミレにローズと、ミドルのこちらもフローラルのアイリス、ジャスミンと、フローラル達の香りだと錯覚するほどです。しばらくして、パチュリの影が感じられたら、ただの可愛らしいプリンセスの香りにはない大人の女性が垣間見えていきます。

次第にパチュリの影が濃くなり、ふとバニラの甘さが感じられると、もうラストのウード、サンダルウッド、ベンゾインといったオリエンタルな華やかさに切り替わります。
ただし、前半の雰囲気を崩さず、あくまで女性らしさは変わらず、思春期の少女から大人の女性になる過程が表現されたような美しさは残ります。

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3.バイレード – ウード イモーテル

3本目にご紹介する香水は個人的にですが、男性版のロイヤルプリンセスウードのような立ち位置の、若い男性にも付けやすい、ラフな集まりにもさらっと付けていけるような、バイレードの「ウードイモーテル」です。

Top
レモン インセンス カルダモン
Middle
ウード パチュリ ウッディ
Last
オークモス タバコ

ウードイモーテルは、ウード香水らしからぬ爽やかさからはじまり、かと言ってウードの良さを打ち消すわけではなく、徐々に表れるウードの重さとも調和して、軽やかなレモンと厳粛なウードが、互いの良さを引き出す奇跡の香りです。

付けた瞬間は刺激的なカルダモンに墨汁と比喩される香りのパチュリの強烈さを感じるものの、爽やかで快活なレモンリキュール、リモンチェッロが一部始終、中心となって他の香料との架け橋となるように支えます。
リモンチェッロの明るさに呼応するようにカルダモンの温かみが強調され、そこに寄り添うようにスモーキーなインセンスも深みを与え、墨のようなパチュリの静謐な輪郭も表現されていきます。

ウッディのローズウッドはアロマティックなハーブを思わせる香りですが、リモンチェッロが架け橋となっているからか、全然性質が異なるパチュリとも互いが同時にソプラノとテノールのようにハーモニーを奏でます。
ラストに現れる大人なタバコの香りもインセンスのミステリアスさと溶け合い、苔むした樹木のようなオークモスの独特さも奥行きを、主役であるウードも「厳粛な格調高さ」を、リモンチェッロの爽やかな明るい軽やかさを無理やり強さで押しつぶすのではなく、良さを引き出すように与えます。

爽やかな好青年から、どこかミステリアスで気品あるジェントルマンになっていくような、そんな香りです。

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4.アトリエコロン – ウードサファイア

ここからご紹介する2本は、ウード香水の王道な作品です。今までにご紹介した日本人や若い方も付けやすいというより、ウード香水ならではの煌びやかさや大人っぽさを強調した作品です。そのうちの1本、アトリエコロンの「ウードサファイア」はレザーのスエードの香りが特徴的な渋さと甘さのある香水です。

Top
ピンクペッパー アンブレット ベルガモット
Middle
スエード バーチ ジャスミン
Last
ウード

ウードサファイアは秋の夜長を思わせるようなしっとりとした雰囲気と、パンチの強いレザー感と濃厚なバニラにジャスミンの官能的な甘さが厳粛なウードと重なり、煌びやかでありながらどっしりとした大人の落ち着きもある香りです。

付けたてからいきなり強いレザー感あるスエードの香りにジャスミンやバニラの甘さ、香辛料ピンクペッパーが飛んできて、強さを感じます。ただ少しして肌に馴染んでくるとスモーキーな落ち着きが表れてきます。
しばらくして時間が経つにつれて、ウードの存在感ある香りが登場します。
ウードの持つ厳粛さが強くなり、煌びやかさに静けさが加わり、ミステリアスな雰囲気を帯びだします。
ラストは静かにそっとしっとりとした大人の香りとなって立ち消えます。

秋の夜長に星空を見ながら付けてみたい1本です。

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5.トムフォード – ノワール・デ・ノワール

最後にご紹介するのはウード香水の中でも付ける人と場所を選ぶ、服装も相応しい装いにしなければ似合わない作品です。それでも、是非、一度は試していただきたい、トムフォードの「ノワール・デ・ノワール」です。

Top
サフラン
Middle
ローズ(ブラックローズ) トリュフ フローラルノート
Last
パチュリ バニラ ウード オークモス

ノワール・デ・ノワールは黒の黒という名に相応しく、現実には存在しない黒い薔薇を表現し、香料も黒にこだわって厳選された作品です。中国の陰陽を表現し、女性的なフローラルと男性的なウード、黒トリュフ、バニラ、パチュリ、オークモスが互いに互いの良さを引き出すように主張する、どこか不思議な香りです。

刺激的なサフランからはじまり、墨汁のような土っぽさあるパチュリに、存在しないはずの幻の黒い薔薇が加わり、それはとても気高く高貴な薔薇で思わず目を見張る。続いてじめじめしたオークモスの樹木と苔の香りに華やかなフローラルも現れ、男性的な黒トリュフの存在感を味わっていくうちに、静謐さと熟成の果てに現れるバニラとウードの独特な甘さに多幸感を感じることでしょう。

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以上がウード香水のご紹介になります
もし、興味ありましたら、セレスではウード香水以外の多種多様な魅力的な香水があるので、
是非色々お試しくださいね。


清原香子
香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルールドローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。


 

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