クリスマスにもぴったり!ペンハリガンのポートレートコレクション10選

「クリスマスだし、一年も終わるし、今年頑張ったご褒美にラグジュアリーな香水が欲しい」

「どこにもない誰とも被らない特別感ある香水が欲しいけど、単に奇をてらっただけのものじゃなくて、付けていてテンションがあがる香水が欲しい」

そんなあなたに是非、一度試していただきたい特別な日や節目にぴったりなポートレートコレクションを今回、ご紹介させていただきます。

ペンハリガンとは?

ペンハリガンとはイギリスにて1870年にウィリアム・ペンハリガンが創業したブランドです。元は理髪店から始まりましたが創業2年で香水も生み出しています。後にトータルグルーマーとしての実績や数々の名香が評価され、英国王室御用達(ロイヤルワラント)の称号が理髪師および香水商として授与されました。現在もエディンバラ公(1956年)およびウェールズ公(1988年)からのロイヤルワラントの称号を保持しています。

創業開始したヴィクトリア朝から令和の現代にいたるまで、創造的で画期的な香水づくりを受け継ぎつつ、同時に古き良き英国時代を体現し、日々ペンハリガンならではの「エレガンス」を作品に追求し続けています。

 

ポートレートコレクションとは?

ポートレートコレクションとは英国貴族や社交界の人物をモチーフに物語をそれぞれのボトルで描写した、ペンハリガンならではのラグジュアリーラインです。
舞台は19世紀後半のヴィクトリア朝時代、イギリスのある田園地帯に建つ大邸宅で、そこに住まう英国上流階級の人間模様が織りなす物語。

一見、彼ら彼女らは華やかで優雅、高貴なようにみえて、嘘や裏切り、不貞、復讐心などそれぞれが秘密を抱えています。ポートレートコレクションではそんな登場人物たちの人物像やエピソードが丹念に表現されており、どれも印象的で唯一無二な香りばかりです。完成度も非常に高く、人と被る被らないの思考する次元を超えて、付けた瞬間、物語の登場人物のようになりたい自分になれる、そんな高揚感が湧きあがります。

 


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ペンハリガンのポートレートコレクション10選

ここからはそれぞれの作品を彩る特別な物語と共に10本をご紹介させていただきます。
なお、登場人物の男女5名ずつ選定しておりますが、今回は物語を中心楽しんでいただきたく敢えて分けていません。登場人物の性別で選ばず、女性的な香調であっても登場人物や物語(もちろん香りであっても!)に惹かれて男性が楽しむ(その逆もしかり)、という機会を奪いたくないからです。

前置きが長くなりました。それでは物語の大邸宅の主人、ジョージ卿の作品から順次紹介に入ります。

1. The Tragedy of Lord George (ザ トラジェディ オブ ロード ジョージ )

キーノート:ラム、アンバーグリス(アンブロクサン)、トンカビーン、ウッディ

「ザ トラジェディ オブ ロード ジョージ」(訳:ジョージ卿の悲劇)は、華麗なる一族を率いる大邸宅の当主ジョージ卿の作品です。

「以前、お会いしたことがありますね。どうぞお入りください」とある日曜、ジョージ卿は客人を温かく友好的に出迎えます。トップは朝、爽やかな英国紳士が身嗜みをするようにシェービングソープが泡立ち、ネロリやゼラニウムと言った優雅なアロマティックもアクセントを添える。

徐々にシガーのようなスモーキーな香調が現れだし、クリーミーで甘いトンカビーンズに、いつの間にか夜を連想するお酒のブランデーや温もりあるウッディと移ろいラグジュアリーな余韻を残します。

伝統的で優雅に落ち着いた英国貴族の模範であるようなジョージ卿の姿に、周りは自ずと信頼感が感じられていく。

一方、幸せな結婚生活に重要なのは、自分の考えを悟らせない振る舞いだという信念も持っており、決して人当たりの良い英国紳士というだけではない。それでも、表題通りの「悲劇」が待ち構えても、絶対的な英国貴族としての威厳と強さを持って乗り越えていく、ジョージ卿はそんな勇気を与えてくれるでしょう。

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2.the Revenge of Lady Blanche(ザ リベンジ オブ レディ ブランシュ)

キーノート:ヒヤシンス、アイリス、スイセン

「ザ リベンジ オブ レディ ブランシュ」(訳:ブランシュ夫人の復讐)は、ジョージ卿の妻、あまりの美しさと才気に溢れたブランシュ夫人の作品です。

ブランシュ夫人は献身的で社交的、ただ美しいだけではなく深い知性やウィットもあり、誰もが夫のジョージ卿を羨むであろう、一見貞淑で非常に魅力的な女性です。しかし、その実、中流階級から上流階級の今の地位にのしあがったほどの野心家で、罪を犯すことも恐れず、手段も厭いません。彼女は現在、夫のジョージ卿を毒殺し、全財産を獲得を目論んでいます。

公表されている香料はヒヤシンス、水仙、アイリスの3種類だけで、ひんやりとしたヒヤシンスに官能的な水仙、清らかで優雅なアイリスが美しく調和する、強かでミステリアスな女性の香りです。また、特徴的なのはすべてギリシャ神話に登場する花々ということです。

美少年ヒュアキントスは太陽神アポロンと西風神ゼピュロスに愛されていました。ヒュアキントスとアポロンが円盤を投げて仲良く遊ぶ姿に嫉妬を憶えたゼピュロスの暴風により、円盤がヒュアキントスの額に当たり大量の血を流して絶命します。血で染まった草から1本の紫色のヒヤシンスの花が咲き、そこからヒヤシンスの花言葉は「哀しみを超えた愛」です。

また、絶世の美少年ナルキッソスは女神アフロディーテを怒らせ、他人を愛せず自分しか愛せない呪いをかけられ、最終的に湖に移る自分の姿に恋をして口づけを交わそうと水死します。そして、アイリスの名はギリシャ語のイリス(虹)に由来しており、イリスとは神の伝令を司る虹の女神で、そこからアイリスの花言葉は「恋のメッセージ」です。

夫の不貞に裏切られ、哀しみを超えた愛を成就する、これがブランシュ夫人の「復讐」です。この愛ですが、水仙の自己愛から、すなわち自分が夫の代わりにそこに愛が無くても、自分で自分を愛していこうとする自己愛の成就という解釈もできますが、イリスから夫に振り向いて貰いたいという恋のメッセージにも受け取れます。

どんな逆境であっても、誰のことよりも自分や自分の未来を信じようとする強さを持つあなたに、美しくて聡明で機知に富むブランシュ夫人はしなやかな強かさを与えてくれるでしょう。

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3.The Coveted Duchess Rose (ザ コヴェテッド デュシェス ローズ )

キーノート:オレンジ(マンダリン)、ローズ、バニラ、ウッディ

「ザ コヴェテッド デュシェス ローズ」(訳:誰からも愛されるローズ公爵夫人)は、ジョージ卿とブランシュ夫人の愛娘であるローズ公爵夫人の作品です。

元々から無邪気でロマンチックなローズ公爵夫人はヴィクトリア朝のコルセットのように締め付けるような厳格な家から逃れるためにネルソン公爵と結婚して、一度は楽園を手に入れました。しかし、待っていたのは毎晩のように劇場に通う夫を待つ日々でした。彼女はとっても退屈し、コルセットのような毎日に逆戻り。だから、もう一度楽園を手に入れることを夢見る無垢な可愛らしい薔薇は、コルセットから解放して悦びで満たしてくれる誰かに摘み取られるのを待っています。

はじまりは朝露に包まれたような無垢なセンティフォリアローズの蕾が、瑞々しいマンダリンオレンジと一緒に、よく冷えたロゼワインのように優美ながらもすっきりとした面持ちで登場します。

最初の薔薇は無垢で爽やか、そして可憐ですが、ただそれだけでは終わりません。
そこに颯爽と白馬の騎士を思わせるようなバニラにムスク、ウッドが現れて、乙女が心を開くようにセンティフォリアローズの蕾は花開き、無垢で可憐な少女から美しき女性となるように薔薇の香りも官能的に変貌します。

それは、純真さの裏にある楽園を渇望する快楽の香り。男性ならば誰もがこの美しい女性を自分の手で開花させたいと望んでいく、それが「誰からも愛される」ローズ公爵夫人の所以です。
より自身のまだ見ぬ魅力を開花させたい、誰かを振り向かせたい、現実のコルセットから解放されたいとお考えのあなたに、ローズ公爵夫人は若き美しさのみならず、したたかな知恵を分け与えてくれるでしょう。

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4. Much Ado About The Duke (マッチ アド アバウト ザ デューク)

キーノート:ローズ、ジン、レザー、ウッディ、ペッパー

「マッチ アド アバウト ザ デューク」(訳:お騒がせネルソン公爵)は、ジョージ卿とブランシュ夫人の愛娘ローズ公爵夫人の夫ネルソン公爵の作品です。

ネルソン公爵はどこにいっても羨望の的、うっとりするほど魅力的で人々の心を魅了するほどの男性です。一方、態度は非常に曖昧で捉えどころのない謎めいた雰囲気で、ロンドン一美しいと謡われる妻に見向きもせず、蔑ろにして足繁く毎晩劇場に通う彼は何とも類まれなる罪深い男です。また驚くべきことに彼には同性愛の愛人が居る噂まであります。まさに稀代の魔性の男です。

幕開けはキリっとしたジンを皮切りに果実めいたスパイシーなピンクペッパーに、華やかで官能的な赤い薔薇が夜の静寂を裂くように降り注ぎます。レザーにウッディー、ベチパーの落ち着きはネルソン公爵の持つカリスマ性を際立てます。そして、なんといっても女性だけではなく男性からも数多の愛を受け取ってきたであろう魔性性を表す刺激的なペッパー風味な赤い薔薇のフェロモン。そう、生まれながらのネルソン公爵の匂いが「お騒がせネルソン公爵」の本質です。

ネルソン公爵に惹かれた「貴女」あるいは「貴方」も是非、手に取られてください。きっとネルソン公爵はあなた自身の持つ、魅力を際立たせる力(フェロモン)になってくれるでしょう。

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5.Heartless Helen(ハートレス ヘレン)

キーノート:オレンジ(マンダリン)、チュベローズ、ウッディ

「ハートレス ヘレン」(訳:残酷なヘレン)はジョージ卿とブランシュ夫人のもう一人の息女ヘレンの作品です。

ローズ公爵夫人の妹ヘレンは美しく自信に満ちて、奔放でどこか謎めいた部分もあり、そんな自分が男性を虜にするのだと、彼女自身自分の魅力を理解しています。理解したうえで、自身の魅力を使って彼女は男性を虜にしているのです。明確な意思を持ち、相手を支配し打ち負かすためなら、平気で作り話もして愛を勝ち取ります。愛は戦いを制した勝者のみ得られるものであることと彼女は認識し、何よりそんな愛の勝利者として彼女は誰かから愛されることを好みます。

トップから弾けるピンクペッパーがもぎたての果実のような甘いオレンジマンダリンと一緒に現れ、若き瑞々しい魅力を感じさせ、華のあるジャスミンも一緒に形成する純真無垢さやあどけない清純な香りが漂います。
が、油断してはなりません。主軸のチュベローズが現れてくると空気が一変、官能的で男性を誘惑する魔性の花の香りとなります。クリーミーなウッディノートと合わさり、気づいた時は既に遅し。ラストノートに辿り着く頃にはすっかり、彼女に身も心も魅了され尽くしています。

でも、一度手に入れたら飽きて次の男性をターゲットにしていくので、まさに「残酷」なヘレンなのです。
手に入れたいものが届かぬほど憧れ、手に入れるために自分の意思であらゆる手段を厭わず努力を積み重ねるそんなあなたに、ヘレンはきっとあなたに自分の人生で自分の意思(願い)を自己主張し続ける強さを贈るでしょう。

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6.Terrible Teddy (テリブル テディ)

キーノート:インセンス、レザー、アンバーグリス(アンブロクサン)

「テリブル テディ」(訳:悪い男テディ)は自由と冒険を愛し、ハンターのように女性をスリルのままに次々に落とすのを楽しむテディの作品です。

テディは刺激的で危険な香りをどこか漂わせながらも、会話も上手でウィットにも富む社交性も持ち合わせます。一方その実、冷静沈着さがハンティングを成功させることも熟知しており、ロマンチックで純真な女性たちは彼の持つミステリアスな二面性に落とされていきます。

ところがジョージ卿とブランシュ夫人の娘ヘレン(ローズ公爵夫人の妹)は彼女自身も同じような性質だからか手の内がよく分かり、なかなか思い通りになりません。そんな獲物ほど燃える訳で、彼自身も遂に理想の女性に出会ったと、ローズ公爵夫人の夫、ネルソン公爵に出会うまでは思っていました。そう、ネルソン公爵に出会うまでは。なんとどんな大半の女性をも自分の手のひらで踊らせていたテディは、稀代の魔性の男、ネルソン公爵に見事、ハートを射止められてしまったのです!

トップからインセンスが広がるなか刺激的なピンクペッパー(ヘレンと共通香料)が加わり、ミステリアスで危険な男テディがやってきます。ミドルに入るころには動物性なレザーが男性的な魅力を醸し出しつつ、パチュリがどこか大人の余裕やクールな落ち着きを垣間見せます。ラストでは親密に寄り添うようなアンブロクサンのクリーミーな温かみも感じられるという二面性も。
テディの性的魅力やどこか色恋沙汰には本気になれないようなハンターとしての冷静沈着さや社交性にミステリアスな二面性まで描かれており、なるほどと感じられます。

余談ですが、ネルソン公爵の香りを上から載せると、テディが弱くなります。あんなにミステリアスで刺激的で個性的だったのにです。インセンスに香辛料や動物性なレザー、クリーミーなアンブロクサンなどと決して弱い香りではない筈なのにです。ネルソン公爵のスパイシーな薔薇が主軸に香り出すなか、テディのインセンスが漂い、人を翻弄する危険な香辛料や男性的魅力のレザーも淡くなって、終始、ネルソン公爵の薔薇が主張しています。流石のテディも稀代の魔性の男、ネルソン公爵には叶わなかったのでしょう。

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7.Clandestine Clara(クランデスティン クララ)

キーノート:アンバー、ラム、バニラ、ウッディ、シナモン、パチュリ

「クランデスティン クララ」(訳:秘密の女、クララ)は物語の中心人物ジョージ卿の愛人クララの作品です。

クララは愛を交わす以外の時には車を運転してタバコを吸い、同僚たちと議論に興じるといった、当時の女性としては不適切でありえない過ごし方をします。また物語の面々が貴族中心のなか、彼女は貴族のレディではありませんし、自由に自分の人生を謳歌する近代的な女性です。

ところが伝統を重んじ、華麗なる一族を率いるあのジョージ卿を虜にしているのです。ジョージ卿だけではありません。社交界に現れるたび、華やかな孔雀のように場の男性陣を魅了し、女性陣を嫉妬させていきます。
官能的で大人な女性らしい魅力だけではなく、そこには自制心も持ちながらも自由に振る舞う賢さと、自分のことや人生を常に信頼する強さがあるからジョージ卿ほどの英国貴族も夢中になるのでしょう。

肌に乗せるとグルマン調を思わせるバニラにラム酒がぶつかって強烈なアピールを受けるようで、香調イントキシケイティング(酔わせる、中毒にさせる)アンバー オリエンタルとは言い得て妙です。シナモン、アンバー、ムスクもすぐ現れて、アンバーオリエンタルならではの官能的な女性らしさも溢れます。

それでもただ大人の女性が男性を誘惑するような印象だけではないのが、秘密の女、クララです。ベースの墨汁のようなパチュリは地に足が着いたような感覚となり、これはしきたりや伝統と言った社会や他人に支配されず、自分の人生を生きる力強ささえ感じられます。秘密の女クララのテーマは自信、自由、華やかな存在感です。クララのように自分らしく自立した自分の人生を、なにものにも委ねずに生きたいあなたへ捧ぐ1本です。

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8.The World According to Arthur (ザ ワールド アコーディング トゥー アーサー)

キーノート:インセンス、バニラ、グレープフルーツ、アンブレット、クラリセージ、トンカビーン、フランキンセンス

「ザ ワールド アコーディング トゥー アーサー」(訳:アーサーの世界)は大邸宅の主ジョージ卿の兄にあたるアーサーの作品です。

アーサーは名家の長男で社会的地位もあり、順風満帆で将来も周囲から期待されていました。しかし、彼にとっては足かせでしかなかったため、法律家のキャリアも捨てスピリチュアルな叡智を探求すべく東洋へと旅立ちました。アーサーには「向こう側の世界」に到達し、グレートウォールの先にあるものを知りたいと言う静かな野望があります。そして彼は賢く穏やかな優しい性格ではありますが、一度怒ると火のように激昂するようです。

開幕からインセンスが香りますが、グレープフルーツの爽やかさと合わさってわりと軽やかです。そこにバニラがはいりますが重たい甘さが無く、むしろ清廉に透き通っているような感覚さえ憶えます。アーサーの優しさだとか、聡明な部分がよく表れています。

続いてクラリセージやアンブレットといったハーブによりシャープな雰囲気が強くなります。まるでアーサーの持つ鋭い知性(こちらは聡明と言うより機知)のようです。次第に柑橘やハーブの軽さが抜けるため、インセンスとバニラの主張が強くなりながら、ウッディノートに変化していきます。

ラストでは落ち着いたインセンスやフランキンセンスのなかに、トンカビーン、バニラやウッディといった情熱的な要素も内包されています。アーサーの静けさの中に宿る情熱が伝わってきました。

怒ると火のように激昂する部分も、その裏返しです。社会的な地位も約束された未来も手放して、自らの譲れないものを掴もうとするアーサーには、流石のジョージ卿も叶わず畏れているのでしょう。
心の灯を決して業火のようではなく、静かに燃やしていきたいと願うあなたにアーサーは寄り添うでしょう。

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9.Changing Constance(チェンジング コンスタンス)

キーノート:カルダモン、レッドペッパー(ピメント)、キャラメル、ソルト、バニラ、タバコ、カシミア

「チェンジングコンスタンス」(訳:先進的な女性、コンスタンス)はジョージ卿の妻ブランシュ夫人の妹、コンスタンスの作品です。

コンスタンスはブランシュ夫人の妹ですが、対照的に伝統や習慣よりも自分の感覚を大切にする独立心と女性らしさを兼ね備えています。また子供たちに慕われ、男性達にも愛されています。

トップは清涼感あるエキゾチックなカルダモンと、熱さのある香辛料代名詞レッドペッパーが混ざり合うという意外な組み合わせは、特定の慣習にとらわれないコンスタンスらしいはじまりです。

ミドルではキャラメルとソルトで、トップのスパイシーで爽やかな印象からは一転、塩キャラメルの甘くて可愛い女性のような雰囲気になります。サバサバした独立心を持ちながらも女性らしさを忘れない彼女らしいです。

ラストはスモーキーなタバコが全体を包み、甘いバニラ、そして複雑なカシミアも現れ、ぐっと大人っぽくなります。
ただの大人な女性の香りというだけではない、一度嗅いだらずっと残るようなそんなコンスタンスらしい香りです。「チェンジング」とは常に変わっていくことを意味しています。既成概念や常識に囚われずに変化を受け入れる勇気をくれる作品です。

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10.The Inimitable William (ジ イニミタブル ウィリアム )

キーノート:ベルガモット、ジャスミン、ベチバー、インセンス、シダー、サンダルウッド、アンバーグリス(アンブロックス)

「ジ イニミタブル ウィリアム」(訳:唯一無二のペンハリガン)は、ペンハリガンの創業者ご本人その人の作品です。

ウィリアム・ペンハリガンはある週末の日曜、イギリスの田園地帯にあるジョージ夫妻の邸宅にゲストとして招待され、「以前、お会いしたことがありますね。どうぞお入りください」と温かい友好的な雰囲気と共に主ジョージ卿に迎えられました。
が、愛人クララの存在に自分の人生が脅かされないか心配をするジョージ卿に対し、復讐を計画するブランシュ夫人、娘のローズ公爵夫人も退屈な結婚生活で情熱的な冒険を求めていることなど、華麗なる一族にあるまじき秘密。その後、ウィリアムはこの一族の欲望と欺瞞に満ちた複雑な人間模様を香りでポートレートを作らねばと決意を固め、それぞれの人物を作品に収めねばと企てているようです。

ブランドが大事にしている香料のうちの1つハイチ産のベチパーを主軸に、インセンスをミステリアスに燻らせながら、アールグレイの香りづけとして有名で気品ある柑橘のベルガモットが花の王ジャスミンと合わさり、優雅にはじまります。

シダーウッドにサンダルウッドとスパイシーで甘い樹木も寄り添い、熟成されたアンバーグリスがまるで成熟したウィリアム・ペンハリガンその人のようです。
あまりに信頼感がある香り。至上のウッディオリエンタルをお探しの方はもちろん、男性ならば(敢えて今回は性別に触れます)一度は手に取って頂きたい作品です。

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清原香子
香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルールドローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。


 

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