こんにちは、香水ライターの凜です。
春も終わり、今年も早いもので前半最後の6月に差し掛かりました。
6月の梅雨の時期はじめじめとした湿気が強く気分が塞ぎこみがちで、これから汗ばむ夏の時期もやって来ます。
本記事では、そんな時期だからこそおすすめしたい、清潔感あるフレグランスブランドのCLEANから、人気のサボン香水を8本ご紹介させていただきます。
梅雨にぴったりなフレグランスブランドCLEANとは?
CLEAN(クリーン)とは、固形石鹸や洗剤、柔軟剤のような香りのサボン香水に定評あるアメリカのフレグランスブランドです。
ブランドでは先にご説明した、ブランド創業当初から人気の、清潔感ある香りが心地よいクラシックコレクションと、対極である調香師達が選び抜いた香料を扱い、個性を追求した特別なリザーブコレクション、大きく二つに分かれています。
今回は香り方が強調される湿気の影響下でも、これからの夏に向けてもお使いいただきやすい、クラシックコレクションから8本をご紹介させていただきます。
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CLEANの清潔感あるサボンノートを思わせるオードパルファン8作品紹介
CLEANのクラシックコレクションからオードパルファン作品をそれぞれご紹介いたします。
1.Original(オリジナル)~シトラスライトフローラル~【固形石鹸のような香り】
香りのノート
アルデヒド、ペッパーコーン、アロマティックアコード、ジャスミン、ゼラニウム、ピオニー、オレンジブロッサム、ムスク、サンダルウッド
1本目にお届けするのは、CLEANがブランド最初に作った作品であり、すべてはここから始まったと言っても過言ではない、固形石鹸から着想を得た純粋なサボンの香りのOriginal(オリジナル)です。
吹き付けるとラムネを思わせる甘さある爽やかさが一瞬感じられるものの、すぐに「サボン」の香りに変貌します。アルデヒドに様々な香料が密やかに絶妙に入り混じっているため、関係ない香りが一切せずに純粋な固形石鹸の泡の香りがずっと漂います。
シトラスライトフローラルとノートにはありますが、シトラスもフローラルも全く感じられません。それどころかジャスミン、ゼラニウム、オレンジブロッサムなどと入っている香料リストを見ながら嗅いでもそれぞれ単体を識別できないほど、固形石鹸の香りしかしません。他のクラシックコレクションとは異なり、こちらだけ唯一香りの変化がないシングルノートなのも特徴的です。そのため、純粋な固形石鹸の香りがそのまま香る、CLEANならではのサボン香水作品です。
Original(オリジナル)は梅雨のじめじめとした湿気の強い時期も、真夏の汗をかきやすい時期も、真っすぐなサボン香水作品ならではの清潔感を与えてくれるという、今でしたら迷ったらまず本作をとおすすめしたい作品です。日常の石鹸のような香りのため、自然と溶け込みやすい点もおすすめです。
2.Shower Fresh(シャワーフレッシュ)~シトラス~【柑橘が添えられた柔軟剤のような香り】
香りのノート
Top
レモン、マンダリン、オレンジ
Middle
オレンジブロッサム、スズラン、ジャスミン
Last
ムスク、ウッディ、サボン
2本目にご紹介するのは、朗らかなシトラスとフルーティー感ある爽やかな甘さが場に明るさを与える、シトラスフレッシュな快活さのShower Fresh(シャワーフレッシュ)です。
まず付けるとレモン・オレンジ・マンダリンの三重奏であろうシトラスの明るさが一気に押し寄せて、同時にフルーティーな爽やかさのある甘さが拡がります。不思議なことにフルーティー系の香料は入っていないのに漂い、青りんごのような香りにも感じられます。おそらく、ミドルに位置するオレンジブロッサム・スズラン・ジャスミンの花々の甘さがトップの明るいシトラスと本作のベースノートでラストまで香る爽やかなサボンに添えられることによってフルーティー感を表現しているのでしょう。
次第に明るいシトラス感は和らいでそのままフルーティーな甘さは維持されて、オレンジブロッサム・スズラン・ジャスミンが中心のミドルノートになれば、より花々の香りが清楚に強くなり、甘やかに心を安らぐように芳香を放ちます。まるで柔らかな衣服を清潔感と爽やかな明るさで満たす柔軟剤のように。
時間が経ってラストノートになると、いつの間にか可憐な花々の芳香は和らいで肌の上で落ち着いて、代わりに人の肌に馴染むようにムスクとウッディがシアーに香り、それが柔軟剤で洗いたての衣類の匂いのように感じられます。
Shower Fresh(シャワーフレッシュ)はシトラスの爽やかさもありながら、青りんごのような甘さにフローラルの優しさも兼ね備えたバランスの良いサボンフレグランスです。そのため、シトラス系は好きだけれどそこまでツンツンとした鋭さは求めていない、甘さは欲しいけれどくどすぎるものは遠慮したいというニーズにも絶妙に寄り添ってくれます。
3.Apple Blossom(アップル ブロッサム)~フルーティーフローラル~【女性用のシャンプーのような香り】
香りのノート
Top
アップル、ペアー(洋梨)、グレープフルーツ
Middle
ジャスミン、フリージア、ピオニー
Last
ウォーター、ムスク、アンバーグリス、アンバー
3本目にお届けするのは、瑞々しい青りんごがメインのフルーティーノートと軽やかなフローラルによる大地の恵みを味わえる、Apple Blossom(アップル ブロッサム)です。
付けた瞬間から青りんごが爽やかに甘酸っぱく香りだし、豊潤な洋梨(ペアー)とジューシーに絡み合います。しかし、グレープフルーツがそっと添えられているからかフルーティーにありがちなくどくどしい甘さはなく、逆にサボン香水ならではの清潔感が強くて自然と好感が持てます。
ミドルになると、ジャスミン、フリージア、ピオニーの花々の優しい香りが拡がり、元気な可愛らしさから女性らしい優しい甘さへの変化のギャップがたまりません。
そして、時間が経つとより柔らかくなっていき、女性らしいセンシュアルな部分は保たれたまま、優しく肌の一部として馴染むように香りだちます。お風呂上がりのうなじに付けたくなる、そんな香りです。
Apple Blossom(アップル ブロッサム)はサボン香水の清潔感を大切にしながらも、溌溂とした可愛らしさと優しく甘い女性らしさの二面性が魅力的な作品で、どんよりした気持ちになりがちな梅雨の時はもちろん、お出かけ、特に異性とのデートの時にもピッタリな作品です。
4.Flower Fresh(フラワー フレッシュ)~ライトフローラル~【ホテルにあるラグジュアリーな石鹸のような香り】
香りのノート
Top
レモン(ゼスト)、 ベルガモット、フレッシュエアーアコード
Middle
スイレン、ガーデニア、ジャスミン
Last
ムスク、アンバー(ホワイト)、カシミア
4本目にご紹介するのは風に揺れる緑の中で陽光を浴びる歓びからインスピレーションを得た、ライトフローラルのFlower Fresh(フラワー フレッシュ)です。
トップから朝の光を想起させるベルガモットとレモン、軽やかな風を感じさせる空気を表現したフレッシュエアーアコードが心地よく感じます。ミドルに潜む、スイレンの瑞々しさも感じられて、草の青さも連想されます。
続くミドルでは、先のスイレンが清廉に香るなか、ガーデニアが艶めくように香り、そこにジャスミンが添えられるホワイトフローラルの調和によって、風を舞う花びらが見事に表現されています。
ラストとなると、ムスク・アンバー・カシミアとどれも柔らかに寄り添うように馴染んでいきます。繊細で優美なパウダリーさがあり、肌の上で綺麗に香るため、お風呂上りや寝る前のひと時に、リラックスに付けるのにも向いた作品です。
Flower Fresh(フラワー フレッシュ)はサボン香水の側面を持ちながらも、清廉で可憐な花々が咲き誇る女性らしさに満ち足りた作品です。先のアップルブロッサムに比べて二面性がなく、どちらかというと終始女性らしくも瑞々しいフローラルノートのため、梅雨の雨脚が強い時でもしっとりとお使いいただけます。
5.Fresh Linens(フレッシュリネン)~シトラスフルーティー~【洗いたてのリネンのような香り】
香りのノート
Top
クレメンタイン(柑橘)、ペアー(洋梨)、クリーンシーツアコード
Middle
レインリリー、オーキッド、ブロンドウッズ
Last
スキンムスク、サンダルウッド、スムースアンバー
5本目にお届けするのは、柑橘や果実の明るさの奥にひんやりとしたリネンの感触がたまらない、どこかミステリアスな大人のシトラスフルーティFresh Linens(フレッシュリネン)です。
トップは甘さもあるやや珍しい柑橘のクレメンタインと洋梨が織り成すシトラスフルーティな爽やかな甘みあるオープニングからはじまり、同時にひんやりと清涼感もあるクリーンシーツアコードがそこに二面性を与えます。
しばらくしてミドルになると、レインリリー(百合)にオーキッド(蘭)の淑やかな花々の香りが強くなり、シーツにくるまった時のような安心感を感じられます。
さらに、そこから時が経つと、ブロンドウッズ・サンダルウッドの樹木群のドライなスパイシーさ、さらにスキンムスク・スムースアンバーによる官能さに包まれていき大人な香りの存在感に気づくという、大人のサボン香水の魅力にいつの間にか虜になっています。
Fresh Linens(フレッシュリネン)は柔らかくて甘い柑橘とひんやりとしたリネンに大人っぽさもある、シンプルなサボンフレグランスの一歩先を行きたい方や非日常的な雰囲気を身にまといたくなった方にもお勧めしたい作品です。
6.Warm Cotton(ウォームコットン)~シトラスグリーン~【コットンを包む柔軟剤のような香り】
香りのノート
Top
シトラス、バーベナ
Middle
フローラル、オレンジフラワー、フルーティブレンド、マリーンエッセンス
Last
フゼア、ムスク、アンバー
6本目にご紹介するのは、その名の通り、コットンの柔らかな肌触りやぬくもりをテーマに表現した、シトラスグリーンのWarm Cotton(ウォームコットン)です。
スプレーした瞬間からシトラスとレモンの香りが印象的なハーブであるバーベナが非常に強く香ります。そのため、本当にコットンをイメージした香りかと最初は疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、時間が経ち肌に馴染んでくると、ミドルに位置するフローラル・オレンジフラワー・フルーティーブレンドが織り成すフルーティーフローラルに海のようなマリンエッセンスがハーモニーを奏でるようになり、鋭いバーベナやシトラスもまろやかになって驚くほど柔らかくなります。
ラストになると、激しいシトラスグリーンのオープニングが嘘のように、しかしシトラスグリーン調をフゼアが受け継ぎながら、ムスク・アンバーが柔らかく、肌馴染みをこの上なく良くします。最早柔らかさしかなく、ウォームコットンというタイトル通りの作品となっています。
Warm Cotton(ウォームコットン)は肌に馴染むような柔らかさは欲しいけれど、同時に女性らしさがあまり感じられない作品をお求めの男性に特におすすめしたい作品です。また、マリンエッセンスも扱われており、7月や8月とも相性の良い作品であると感じます。
7.Cool Cotton(クール コットン)~シトラスグリーン~【ひんやりとしたコットンリネンのシーツのような香り】
香りのノート
Top
イタリアンベルガモット、グリーンアップル、レモンゼスト
Middle
ミモザブロッサム、クールミント、フレッシュコットンアコード
Last
クリーミームスク、ピーチスキン、アンバードロップ
7本目にお届けするのは、先にご紹介したウォームコットンの対の作品にあたる、時と場所を選ばないで扱っていただけるような作品をという願いから誕生した、クールミントの爽快感が印象的なシトラスグリーンのCool Cotton(クール コットン)です。
トップから清涼感のあるキリッとしたイタリアンベルガモット・レモンゼスト・グリーンアップルが清潔感を保ちながら、また凛とした雰囲気を与えながらも、鋭すぎずにひんやりともしすぎずにバランスよく香ります。クールコットンの名の通り、オープニングからもウォームコットンより清涼感をずっと感じます。
ミドルになるとトップのシトラスノートやフルーティーノートも飛んで落ち着くからか幾分柔らかくなり、ミモザブロッサムやフレッシュコットンアコードによって香りが豊かになっていきます。ただし、クールミントも完全に柔らかさに埋もれず、かつ清涼感ある存在感を放ちながらも対極の要素であろうコットンの柔らかさと見事な調和を果たしています。
ラストでもあまり香りの変化はなく、コットンの柔らかさと清涼感の美しい調和を保ちながら、肌に馴染むように徐々に柔らかくなり、そういった部分がウォームコットンと少し似ていますが、ウォームコットンがコットンのぬくもりを表現したとしたら、こちらはどちらかというとホテルの真っ白な洗いたてのコットンリネンのパリッとしたシーツのひんやりとした心地よい肌触りを想起させる、そんな作品です。
Cool Cotton(クール コットン)は柔らかさは欲しいけれどあまりフェミニンな作品ではないものをお求め、かつ、香り単体の主張が激しくないTPOによって合わせやすいシンプルな作品を梅雨やこの先の夏に向けて希望する方に大変おすすめな作品です。
8.Rain(レイン)~グリーンフローラル~【雨の日の匂い】
香りのノート
Top
デューイメロン、スイセン、ウォーターミント
Middle
スプリングデイジー、ウォーターリリー、バイオレットリーフ
Last
ムスク、ウッド
最後にお届けするのは、激しい雨が降った後の大気中の澄みきった空気の瞬間のような清浄な雨の香りを楽しめる、梅雨にこそ付けてほしいグリーンフローラルのRain(レイン)です。
スプレーを吹き付けるとデューイメロンの瑞々しく水を感じさせるような甘い果実の香りと、スッとする清涼感あるウォーターミントに霧のようにパウダリーなスイセンという雨が降りしきった後の大気を絶妙に表現します。
少し時間が経つと、そんな静寂さをスプリングデイジー・ウォーターリリー・バイオレットリーフの花々が受け継ぎながらしっとりと清廉に美しく香ります。何とも言えない雨の降った後の不思議な香りです。
ラストではムスクとウッドの肌との相性が抜群に約束された香料同士のマリアージュが、本作の繊細な美しくも不思議な雨の香りを肌の上で持ち主のものとして香るように柔らかに包み込むように添えられて幕を閉じます。終始肌の上で雨の匂いを楽しめる特別な作品です。
Rain(レイン)はタイトル通り、雨そのものを現したサボンフレグランスです。涼しさや清潔感を身にまといたい時はもちろん、梅雨のじめじめした時にこれ以上に相応しい香りはなかなかないと思います。気温や湿度との相性以上に、じめじめとした梅雨で雨に対してネガティブな気持ちになっている時こそ、本作の雨の美しさに浸ることで梅雨そのものの風情もきっと感じられることでしょう。
以上、梅雨におすすめしたいフレグランスブランドのCLEAN(クリーン)について特集させていただきました。
気になる作品は見つかりましたか?
気になる作品は是非肌の上でも乗せていただいて、ご自身の肌質や体温との相性も含めてお試しいただきたいです。
CelesではCLEANの香水をワンタップ390円でお試しいただけます。
もしどうしても迷ったら、Rain(レイン)かOriginal(オリジナル)をおすすめします。
凛
香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルール・ド・ローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。