香水の正しい付け方完全ガイド!「失敗しない」場所・タイミング・香りの持続テクニック

香りを楽しむための「正しい香水の付け方」とは?

 
「朝香水を付けたばかりなのに、昼には香りが飛んでしまった」
「香りがきつすぎて周りに迷惑をかけているかも…」
 
​せっかく香水を買ったのに、上手に活用できずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
自己流の付け方では、香りがすぐに消えてしまったり、逆に強く出すぎたりすることも。
 
​実は香水は、付ける「場所」と「タイミング」を知るだけで、香りの感じ方と持続力がぐっと良くなります。
​この記事では、あなたの魅力を引き立てつつ、TPOに合わせて香りを楽しむためのポイントを、わかりやすくまとめてご紹介します!
 

 
◯「香水の正しい付け方をすぐに知りたい!」という方は、まずこちらの動画をご覧ください(香水の付け方は8:48頃〜)◯
 

香水を楽しむための基礎知識

 
​香水を楽しむためには、まずは香りの変化と、香水の種類を知っておくと便利です。
 

​香りの変化の仕組み(香調)

 
​香水は、香料が揮発するスピードの違いによって、以下の順に香りが変化します。
 

 

①トップノート(最初の香り)

付けた瞬間から約10分間の香り。柑橘系など揮発性の高い香料が使われる。

②ミドルノート(香りの中心)

トップノートが消えた後、約2~3時間続く。香水のメインとなる香り。

③ラストノート(余韻の香り)

約3時間経ったあと、肌に長く残る香り。ムスクやバニラなど揮発性の低い香料が中心。
 

外出の「30分前」に付けるべき理由

 
​香水を付けるタイミングとして最もオススメなのは、外に出る30分前
家を出る頃にちょうどミドルノートが立ち、人と会うタイミングで最も印象的な香りを感じることができます。
付けた直後のトップノートはアルコールの匂いが強く、印象も尖りがち。
自然な香りを纏うために、香水を付けるタイミングを意識しましょう。
 

香水の濃度(賦香率)で変わる種類と使い方

 
​香水は、香料の濃度(賦香率)によって種類が分かれており、これによって持続時間やオススメの付け方が変わります。
 
賦香率(ふこうりつ)とは、物質が酸化する際に生じる香りの強さを表す指標です。
香水の場合は、濃度によって4種類に分類され濃度の濃いものから、パルファン・オーデパルファム・オーデトワレ・オーデコロンに分類されます。
引用元:https://11201.co.jp/dictionary/fragrance_rate/?
 

 

・パルファン (Parfum) 

賦香率はおよそ15~30%で、約5~7時間持続。少量でもしっかり香るので、1プッシュに留めるのがオススメ。

・オードパルファム (Eau de Parfum) 

賦香率はおよそ10~15%で、約4~5時間持続。1~2プッシュがオススメ。

・オードトワレ (Eau de Toilette) 

賦香率はおよそ5~10%で、約3~4時間持続。優しく香るので、2~3プッシュ付けてもOK。

・オーデコロン (Eau de Cologne) 

賦香率はおよそ2~5%で、約1~2時間の持続で、短時間で香りが弱くなる。アトマイザーに入れて持ち歩き、こまめに付け直すと良いですよ。
 
賦香率が高い(パルファンに近い)ほど香りが濃く長く持続するため、少量で十分です。
逆にオーデコロンは軽い香りなので、慣れてきたら少しづつ量を増やしてみましょう。
 

すれ違った時に「いい匂い」だと思われたい!香水を付けるべきベストな場所

 
香りは、肌の温度が高い場所ほど強く香り、低い場所ではふんわり広がります。
「どう香らせたいか」によって、付ける位置を変えてみましょう。
 

 

香りの印象別!香水をつけるのにオススメの場所

 

しっかり香らせたいとき

 
・首筋:温度が高く、香りが強く出る場所。特に、髪を結んだときや誰かとすれ違ったときに香りが広がります。
・手首:血管が多いため香りが立ちやすく、自分でも香りを楽しめます。一方で、手を洗うたびに香りが消えてしまうというデメリットも。
 

ふんわり香らせたいとき

 
・ウエスト:香りが服でカバーされ、体温によって少しずつ香りが立つため、優しく香ります。
・ひざ裏や足首:香りが下からゆっくりと上がるため、さりげなく香らせることができます。
 

NGとされる場所


 
香水は、汗や皮脂と混ざることで変質したり、悪臭の原因になったりすることがあります。
以下の場所への直付けは避けましょう。
 
・​ワキ、お腹、太もも:汗腺が集中しており、汗と皮脂で香りが変化しやすいです。
・​耳の後ろ:皮脂腺が多く、体臭と香水が混ざるため、不快な匂いになりやすい場所です。
 

手首をこするのはNG?その理由とは


 
​香水を手の甲や手首に付けた後、つい手首をこすり合わせる人がいますが、これは絶対にNG
​こすり合わせると香料の分子を壊し、トップノートがすぐに飛んでしまったり、香りのバランスが崩れてしまったりするためです。
​手首にワンプッシュしたら、そのまま自然に乾かすか、軽く肌に押し付けるようにしましょう。
 

香りを長持ちさせる!持続力アップの裏ワザ

 
​せっかく気に入った香りも、すぐに消えてしまったらもったいないですよね。
ここでは、香りをより長く持続させるための裏ワザをご紹介します。
 

​湿度を味方にするテクニック

 

 
​香水は乾燥した肌よりも、保湿された肌の方が定着しやすいです。
​最も効果的なのは、入浴直後のしっとりとした肌に付けること
毛穴が開いているため、香水が肌に馴染みやすくなります。
 
​さらに持続力を高めるには、香水を付ける前にボディクリームやワセリンを塗るのもオススメ。
油分が香りの「フタ」のような役割を果たし、持続時間を延ばしてくれます。
ただし、香水と喧嘩しないように、同じ系統の香りを選ぶか、無香料のものを使用しましょう。
 

​服と香水の関係

​「服に香水を付けると香りが長く残りやすい」と感じる人もいるかもしれません。
特にウールやカシミアなどの動物繊維は香りを吸着しやすいため、数日間香りが持続することもあります。
 
​しかし、服に香水を直接付けると、シミや変色の原因となるため、あまりおすすめできません。
特に、デリケートな素材や淡い色の衣類は要注意。
​服に香りを付けたい場合は、裏地や裾の目立たない部分に少量吹きかけるか、空間にスプレーしてミストの中を通り抜ける「シャワーミスト」の方法(後述)を使うのが安全です。
 

持ち運びはアトマイザーで

 

 
​出先で香水を付け直したい方は、アトマイザー(詰め替え容器)を使いましょう。
スプレータイプで密閉性の高いアトマイザーは、香りの変質を防ぎやすいです。
​香水は熱や光によって劣化しやすいため、持ち運びの際は、直射日光が当たる車内や高温になりやすい場所を避け、ポーチなどに入れて保管しましょう。
 

シーン・季節別:TPOに合わせた香水の付け方アレンジ術

 
​香水は、自分で香りを楽しむだけでなく、周りの人に与える印象を左右するツールでもあります。
シーンや季節に応じて、付ける部位と量を調整しましょう。
 

​【ビジネス】清潔感を重視した付け方

 

 
​職場や商談などのビジネスシーンでは、香りは控えめにするのがマナーです。
強い香りは、相手に不快感を与える原因になりかねません。
 
オススメの場所は、ウエスト足首
体温が低く、香りが優しく広がります。
​量は1プッシュに抑えるか、オードトワレなど賦香率の低いものを選びましょう。
 
また、比較的カジュアルな職場であれば、手首に控えめに付けるのも良いでしょう。
資料や名刺を手渡す際にほのかに香る程度であれば、上品な印象を保てます。
 

​【デート】魅力的に香らせる付け方

 

 
​特別な人とのデートでは、香りを上手に使い、より魅力的な印象を残したいですよね。
 
オススメの場所は、髪をかき上げた時にドキッとさせる首筋
また、抱き寄せられた時にそっと香るよう、胸元に付けると、親密感を演出できますよ。
 
​もし髪に香りを付けたい場合は、アルコールを含まないヘアミストがおすすめ。
髪が揺れるたびに香りが広がるため、ふんわりと優しい印象を与えられます。
 

​【季節別】付け方と注意点

 
​香りの立ち方や持続力は、季節によっても変化します。
 

 

​夏場(高温多湿)

​体温が上がり汗をかきやすいため、香りが強くなったり、変質したりしやすい時期。
​対策として、汗をかきにくい手首や、ひざ裏・足首などの下半身をメインに使いましょう。
オーデコロンやオードトワレなど、軽めの香水を選ぶのもおすすめです。
 

​冬場(低温乾燥)

​体温が低く、香りが飛びにくく持続しやすい季節。
服の下に隠れるひざ裏や太ももに付けることで、体温で香りがじんわりと広がり、一日中楽しめます。
賦香率の高いパルファムやオードパルファムも活躍しますよ。
 

深掘り!香水の「困った」を解決

 
​香水を使っていてありがちなお悩みについて解説します。
 

 

​髪の毛に香りを付けたいときは、ヘアミストをチョイス

 
​香水はアルコール濃度が高いため、髪に付けると、乾燥やダメージの原因になります。
髪に香りを付けたい場合は、ヘアミストがオススメ。
ヘアミストはアルコール濃度が低く、保湿成分が含まれているものが多いため、髪を傷めずに香りを付けることができます。
 

​香りが途中で消えた気がするのは、鼻が慣れてしまったのかも

 
​香水の香りが消えたと感じるときは、嗅覚がその香りに慣れてしまった可能性が高く、実際は周りの人には十分に香っていることも多いです。
安易に付け直すと、香りが強くなりすぎる原因に。
一度新鮮な空気を吸ったり、コーヒー豆の香りを嗅いだりして、嗅覚をリセットしてみましょう。
不安な場合は、ウエストや足首など、控えめな部位に1プッシュだけ足すのが安全です。
 

​​服に付いた香りを早く消したいときは、スチームアイロン

 
うっかり服に香水がついてしまった場合、最も有効なのは「蒸気(スチーム)」を使う方法です。
スチームアイロンを衣類から少し離してかけたり、お風呂上がりの浴室につるしたりすると、蒸気が香りを和らげてくれます。
その後、風通しの良い場所で陰干しをしてください。
 

種類別:オススメのメンズ香水紹介

 
​香水初心者の方のために、賦香率ごとにおすすめのメンズフレグランスを3つご紹介します。
 

​【オードトワレ】Calvin Klein:CK One(シーケーワン)


種類オードトワレ
持続時間3〜4時間
トップノートラベンダー、グリーン、ベルガモット、パイナップル、オレンジ
ミドルノートスズラン、ジャスミン、スミレ、フリージア
ラストノートムスク、シダー、サンダルウッド、オークモス


 
Calvin Klein:CK One」は、​清潔感のあるシトラス・ムスクの香りが特徴で、爽やかでユニセックスな香りはTPOを選ばず使えます。香水デビューに最適です。
 

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​【オードパルファム】CLEAN:Reserve Warm Cotton(リザーブ ウォーム コットン)


種類オードパルファム
持続時間4〜5時間
トップノートアルデヒド、オゾン、ウォーター、ジンジャー
ミドルノートグリーン、ミント、ペッパー
ラストノートムスク、ベチバー、インセンス


 
CLEAN:Reserve Warm Cotton」は、セージなどのグリーン系の香りを基調としたモダンで都会的な香り。ビジネスシーンにもなじむ落ち着きと、洗練された大人の男性を演出します。
 

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​【パルファン】Dior:SAUVAGE PARFUM(ソヴァージュ パルファン)

種類パルファン
持続時間5〜7時間
香りのノートベルガモット、オレンジ、シダーウッド、サンダルウッド、バニラ、トンカビーン


 
​「Dior:SAUVAGE PARFUM」は、ワイルドで力強いウッディ・アンバー系の香り。夜のデートや特別なシーンで、力強く魅惑的な存在感を放ちたい時に最適です。
 

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種類別:オススメのレディース香水紹介

 
​続いて、おすすめのレディースフレグランスを3つご紹介します。
 

​【オードトワレ】JILLSTUART:Eau de Toilette White Floral(オードトワレ ホワイトフローラル)


種類オードトワレ
持続時間3〜4時間
トップノートピーチ、ストロベリー、ラズベリー
ミドルノートリリー、スズラン、ネロリ
ラストノートシダー、ベチバー


 
JILLSTUART:Eau de Toilette White Floral」はピュアで甘いホワイトフローラルの香りが特徴。優しくふんわりと香り、日常使いやオフィスでも好感度の高い、愛らしい印象を与えます。
 

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​【オードパルファム】AUX PARADIS:Fraise(オゥパラディ フレーズ)


種類オードパルファム
持続時間4〜5時間
メインの香料ストロベリー、グレープフルーツ、レモン、ベルガモット


 
AUX PARADIS:Fraise」はイチゴとアンバーが織りなす、どこか懐かしい柔らかな香り。日本人の肌に馴染みやすく、さりげない色気を纏いたい時に最適です。
 

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​【パルファン】Dior:Miss Dior PARFUM(ミス ディオール パルファン)


種類パルファン
持続時間5〜7時間
トップノートオレンジ(マンダリン)
ミドルノートジャスミン、ストロベリー、ピーチ、アプリコット
ラストノートパチュリ、シダー、オークモス


 
Dior:Miss Dior PARFUM」は濃厚なフローラルとウッディノートが特徴。華やかで官能的な香りは、フォーマルな場や特別な夜に、圧倒的な存在感とエレガンスを演出します。
 

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香水をもっと楽しむ!上級者テクニック

 
​最後に、香水をもっと楽しむための応用テクニックを2つご紹介します。
 

 

空間を香らせる「シャワーミスト」

 
​優しく香らせたい時や、香りを全身にムラなく付けたい時にオススメの方法です。
​香水を自分の頭上に1~2プッシュし、すぐにミストの中を通ります。
こうすることで、香りが髪や服、肌に薄く付き、ふんわりと香りを纏うことができます。
 

複数の香水を使いたい方には、レイヤリング(重ね付け)もオススメ

 
​上級者テクニックとして、レイヤリング(重ね付け)もおすすめです。
香水を重ね付けすることで、オリジナルの香りを楽しむことができますよ。
例えば、「シトラス系+ウッディ系」「フローラル系+ムスク系」など、香りの系統を合わせると失敗しにくいです。
ただし、最初は手首やひざ裏などに、少量から試しましょう。
 

ルームフレグランスとしての活用

 
​もし、あまり使わなくなった香水や、香りが少し変化して肌に付けるのが不安な香水があるなら、ルームフレグランスとして活用しましょう。
​コットンやフレグランス用のスティックなどに香水を少量吹きかけて、玄関やクローゼットに置けば、手持ちの香水を再び楽しむことができます。
 

香水を正しく使うための3ステップ

 
​香水を正しく、効果的に使うために大事なのは、正しい「場所」と「タイミング」です。
 
​ステップ1:シャワー後など、汗や皮脂が少ない清潔な肌に付けましょう。
​ステップ2:TPOに合わせ、場所とプッシュ数を調整! 控えめならウエストや足首、デートなら首筋や胸元、などシーンにあわせて楽しみましょう。
​ステップ3:最も魅力的な香りを相手に届けるために、外出の30分前に付けましょう。
 
この3つを意識するだけで、香水をより楽しむことができますよ♪
​​正しい付け方で、香水の魅力を最大限に引き出しましょう!
 
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