皆様、こんにちは。ライターの凜です。3月も過ぎ、暖かな春とともに、入学式や入社式など新たなはじまりの季節である4月になりましたね。
本記事では、深みと落ち着きを感じる大人なパチュリ香水についてご紹介をさせていただきます。
女性向けと男性向け作品を合わせて11作品選定しています。
パチュリは土のような温もりある香りで、どこか落ち着きを与えてくれます。慌ただしい新年度に気持ちを落ち着けてくれるような、春の新たなはじまりにぴったりなパチュリ香水をお届けしていきます。

パチュリ香水の「パチュリ」とは?
パチュリ香水の「パチュリ(タミル語で緑の葉を意味するpachai ilaiに由来)」とは、インドネシア・インド・マレーシアなどを原産地とするシソ科の多年草植物のことです。60cmから90cm程度の草丈に育ち、濃い緑色の葉に、白や淡い紫色の小さな花を冬に咲かせます。摘みたてのパチュリからは香りはあまりせずに、発酵させた茎や葉から抽出をします。湿った土のような落ち着いた香りで、苔や湿気も感じられて、アロマテラピーの世界では「墨汁のような香り」と例えられるほどの静寂さがあります。

また、香水の世界でもオリエンタルに分類された独特の芳香は、古典では歴史的な名香であるオピウムやエンジェルなどに使用され、香水の表現を豊かにし、現在でも香りの土台であるベースノートの中心的な香料として重宝され、数多くの香水に使用されています。
パチュリ香水とは?魅力と特徴を解説
パチュリ香水とはどんな香り?
パチュリ香水は現状、パチュリそのもののアーシーな=アロマテラピーの精油パチュリに近い香りを楽しめるシングルノート作品と、パチュリと他の香料を合わせた作品に大きく二分割されます。また、オリエンタルノートやシプレノートを中心とし、フローラルノートやフルーティーノート、グルマンノートなどもあります。そして、後者のパチュリと他の香料の組み合わせにおいても、パチュリを大量に使い存在感を大胆にアピールする調香から、微量に使用して名脇役的に軽いアクセント程度に仕上げる調香まで幅広く存在します。

今回はあくまでパチュリ香水作品の特集なので、前者のパチュリの存在感が際立つ調香の作品や、パチュリそのものを味わえるシングルノート作品をご紹介しています。一部、初心者向け作品やパチュリが苦手な方向けに、後者のアクセント程度に香る作品名も併せてご紹介をさせていただきます。
パチュリ香水が人気の理由
パチュリ香水は、土埃のような独特の香りから好みが分かれやすい一方で、香水好きの方からは根強い人気を集めています。その秘密は多岐にわたります。機能面としてはパチュリには揮発性の高い香料を留まらせて、香りの持続時間を高める保留剤としても優秀な点が挙げられます。

まず、揮発性が高く飛びやすいものの香水に欠かせないシトラスや、女性向け作品で外せないフローラル(特にローズやジャスミンで花の香料の中の王道)をはじめとして、オリエンタル系、グルマン系、ハーバル系など、現存するノート大半と抜群の相性を誇ります。これは、パチュリの好き嫌いが分かれやすい原因でもある独特の香り(土埃っぽいアーシーさと微かなスモーキー感に墨汁を思わせるクリーンさ)が、深みを与えて香りの繊細な魅力をより際立たせていくからです。

例えばシトラスと交われば、シトラスの軽やかさや明るい爽やかさとは対極的な大人らしい落ち着いた雰囲気が備わり、フローラルでは、王道な華やかさや上品な女性らしさに「土」が演出されることで生命力の力強さや生々しさ、本来は出せないミステリアスな格好良さを表現することもできます。また、パチュリ自体の特性としても、熟成されればされるほど香り高くなり、深みも増していくので、香水を使えば使うほど香りが良くなっていくという大きな強みがあるほか、香り自体もアロマテラピーの世界ではアーシーな大地の香りが心を落ち着かせると言われており、ファンも多い香りです。

いよいよ、パチュリ香水のおススメしたい計11作品を次項目からお届けしていきます。便宜上、女性向けと男性向けに分けていますが、女性向けにはフローラル感が強めなもの、男性向けには男性向け作品に加え、男女どちらにもお使いいただけるユニセックスの作品やパチュリそのものの香りを表現した作品もご紹介しております。
⏱️ Celesの全ての香水が300円OFF!⏱️
4月30日まで
クーポンコード:axh6
※他のキャンペーンと併用できます。
※初回限定、送料には適用できません。
1,500種類+から選び放題❤️
Celes公式サイト>>
パチュリ香水レディースのおすすめ6選
1.Portrait of a Lady(ポートレイト オブ ア レディー)/Frederic Malle(フレデリックマル)~スモーキーフローラル~オードパルファン
| Top | ターキッシュローズ、クローブ、ベリー、ブラックカラント、シナモン |
| Middle | パチュリ、インセンス、サンダルウッド |
| Last | ムスク、ベンゾイン、アンバー |
肌に付けた瞬間、黴臭いワインセラーを思わせるような埃かぶった土の匂いが押し出されるパチュリとの邂逅に衝撃を受けます。ワインセラーと表現したのは、一緒に香るブラックカラント(黒すぐりの実)とベリーによる甘酸っぱいフルーティーさに、シナモンとクローブの香辛料のピリッとした感じ、そこに生花のようなターキッシュローズが堂々と香りだっている様子から、ローズの赤ワインが連想されたからです。(案の定、レビューでも洋酒と表現された方がおられました)

本作品のはじまりはローズ香水にありがちなお姫様のようなロマンティックさや愛らしさではなく、美しい薔薇には棘があるように鋭くて凛としたターキッシュローズの格好良さが際立つダークヒーローのような、はたまた気高い悪の華、貴婦人のようです。

ミドルノートになってくると、スパイシーノートのシナモンやクローブの辛さ、フルーティーノートのベリーとブラックカラントの酸味が馴染むことで落ち着いてくるからか、幾分と角がとれてまろやかになっていきます。代わりに添えられるのはスパイシーノートの温かみに、フルーティーノートの可愛げのある甘さがほんのりとですが存在し、パチュリとローズが柔らかくなっていきます。
インセンスのスモーキーさにサンダルウッドのウッディーな甘さでミステリアスな像の奥行きが追加されながらも、気高い貴婦人の鋭さは軟化しています。まるで心を許した人と会話をしているようなイメージです。

そして、ラストに辿り着く頃には、すっかりとオープニングの凛々しくて鋭い「棘」は完全に消えて、悪の華の貴婦人、ダークヒーローのような緊張感の走るような鋭さはもはやそこにはありません。そこに存在するのは、一人の女性(レディ)です!パチュリと調和したローズは明るさを取り戻して、ムスクの柔らかさやベンゾイン&アンバーの大人な甘やかさに助けられて、女性らしく幾分柔らかくなっていきます。

本作品のインスパイア元の一つに、オー・ヘンリーの小説「ある貴婦人の肖像」に出てくる、貴婦人イザベラが牢獄のような結婚生活であっても、自ら決断した道を堂々と歩いていく姿があります。トップでは牢獄に囚われている苦くて厳しい鋭い棘の凛々しさ、ミドルノートはそんな彼女にも心を許す瞬間、ラストでは彼女が真に安らぎを得た心を描写していると感じられます。

Portrait of a Lady(ポートレイト オブ ア レディー)/Frederic Malle(フレデリックマル)は王道の薔薇の華やかでフェミニンな香りではなく、ターキッシュローズとパチュリが合わさったことで生まれた、ダークヒーローの凛々しさとそんなダークヒーローも一人の女性なのだというドラマティックで女性らしくも大変格好良い、400本もの薔薇を一本に込めた贅沢なローズ作品です。
400本もの薔薇を使った作品として思い浮かぶ作品が本作以外に、メゾンフランシスクルジャンのア・ラ・ローズがあります。こちらは本作品とは対照的にパチュリもなく純粋な薔薇の作品で、お姫様のように女性らしく王道のザ・ローズ香水といった感じが浮かびます。(ちょうど、マリーアントワネットの肖像をモチーフにしており、まさに対照的です)本作品と一緒に、楽しむのもおすすめしたい作品です。
2.Empressa(エンプレッサ)/Penhaligon’s(ペンハリガン)~シプレフルーティー~オードパルファン
| Top | ブラッドオレンジ、マンダリン、ベルガモット |
| Middle | ピーチ、カシス、デューベリー、ローズ、ネロリ、ゼラニウム、カルダモン、ピンクペッパー、ブラックペッパー |
| Last | バニラ、フランキンセンス、ココア、アンバー、ムスク、ウッド、パチュリ、サンダルウッド、キャラメル |
トップから漂うのは瑞々しくて甘やか&爽やかなフローラルノート。ブラッドオレンジにマンダリン、ベルガモットのシトラス系の元気な果実たちが、ピーチにカシス、デューベリーの甘やかでジューシーなフルーティーと出会った瞬間の香りは、素晴らしくて本当にたまりません。イメージするならば、冬の時代の幕開けに即位した春の女帝でしょうか?まだまだ本作品のオープニングの段階にも関わらず、まさに「女帝」の風格を我々に見せつけてきます。

続くミドルノートでは、晴れ晴れとしたフルーティーノート旋風の中、ローズ、ネロリ、ゼラニウムと華やかたる王道のフローラルノートの花々から花弁が舞い踊っていきます。一緒にカルダモン、ピンクペッパー、ブラックペッパーの香辛料の温かみも添えられているからか、より春の日の木漏れ日も感じさせて、春の舞台に立つ女帝を連想させます。ただし、本作ではあくまでフローラルよりもフルーティーの方が強いです。

ラストノートになってくると、いよいよ潜んでいたベースノートの甘やかなバニラ、ココア、キャラメルに、大人なアンバー、フランキンセンス、ムスク、サンダルウッド、ウッドが交わるため、ビターで大人の心地よい甘さが拡がります。それらを率いるのは、中心となっているパチュリです。
アーシーでダイナミックな存在感が女帝たる威厳を我々に知らしめてきます。「土埃のような独特のパチュリはどこ?」とオープニングの瑞々しいフルーティーノートやミドルのフローラル感で油断させておきながら、威風堂々たる大人っぽくも美しいパチュリにはやられました。エンプレッサ、まさにその名に相応しいフルーティーシプレの傑作です。

Empressa(エンプレッサ)/Penhaligon’s(ペンハリガン)は19世紀末に世界貿易の中心地であったロンドンにて、数々の贅沢な香料からインスパイアされたトレードルートコレクションの一つで、上流階級の女性たちが身に着けるシルクやパールの光沢の美しさに影響を受けた作品です。女帝という名前が名付けられて、フルーティーフェミニンな作風ではあるものの、パチュリという男性的でアーシーな香料を、女帝の威厳としてアプローチするという、画期的な調香に惚れ惚れします。
3.Gris Dior(グリ ディオール)/Dior(ディオール)~フローラルシプレ~オードパルファン
| 香料 | ベルガモット、ダマスカスローズ、インドネシア産パチュリ、インド産ジャスミンサンバック、 アンバー、シダー、サンダルウッド、マケドニア産オークモス |
肌に付けた瞬間、透明感の高いベルガモットのそよ風に連れられて、ダマスカスローズの花弁が甘く、そしてピュアに重なります。決して華やかでこってりとしたローズではなく、無垢なローズです。また、ローズと一緒に感じられるのは、インド産のジャスミンサンバック。艶やかで官能的なジャスミングランディフローラムではなく、ジャスミン茶の品種の方であるジャスミンサンバックです。そのため、甘やかさの中に、涼しげな凪も感じます。

また、シダーにサンダルウッド、アンバーといったパウダリーな肌馴染みの良いベースも感じられますが、驚くほどピュアで「複雑な気難しさ」がありません。そして、それは個性的なパチュリさえも例外ではありません。しかし、しっかりとパチュリが存在していること自体はうっすらと感じられます。苔のマケドニア産オークモスと合わさることで、オークモスによってパチュリのクリーン感がより際立ち、墨汁の香りとして清らかさを添えています。

以上、ご紹介させていただいた通り、本作の香料すべて、それぞれ香料単体の主張が全くと言っていいほどありません。香料のどれかが主役といった一般的な形式ではなく、作品自体そのもの「グリ(灰色)」の世界のために捧げられているような、大変珍しい調香です。
また、「グリ(灰色)」ではありますが、それは黒と白を混色したのではありません。香料それぞれの個性(色)という色彩を無くしたモノトーンの世界。しかし、黒く塗りつぶされた訳でもなく、白くされて完全に色を奪われた訳ではなく、香料それぞれの繊細な表情の描写がグリ(灰色)の世界では描かれているのです。それが大変美しい。個性的で癖の強い香料であるパチュリさえも、こんなに繊細な調香へと昇華できる調香師に脱帽せざるを得ません。

Gris Dior(グリ ディオール)/Dior(ディオール)はブランドのアイコニックカラーであり、創設者クリスチャン・ディオールが愛した色のグレーを彼の生まれ育った街から、ブランドを象徴する建造物までと、彼がこれまで歩んできた人生、そして彼の歴史を表現した特別な作品です。パチュリ香水がお好きな方も、そうでない方も是非一度試していただきたい作品です。
4.Gris Dior Esprit De Parfum(グリ ディオール エスプリ ドゥ パルファン)/Dior(ディオール)~フローラルシプレ~オードパルファン
| Top | ブルガリアンローズ、ヴァイオレット |
| Middle | シダーウッドアトラス |
| Last | アンバー、パチュリ |
付けるとベリーのような甘さを思わせるワインレッド色のブルガリアンローズの甘美なるオープニングが始まります。すぐに後を追うようにパウダリーでクラシカルな甘さのヴァイオレットが展開し、ミステリアスな女性の色香を感じられる甘美さに酔いしれるばかりです。中世ヨーロッパの古城に存在する由緒正しき貴族たるヴァンパイアが、ルージュを差してグラスを片手にワインを嗜んでいる様子が浮かびます。

少し時間が経ってミドルノートのシダーウッドアトラスが重なると、古城の周りにある森林が浮かぶようです。樹木の落ち着きがどっしりとした安定感を作品に添えます。ただし、樹木の男性的な力強さやシダーウッドの温かみあるスパイシー感は本作品においてはあまり感じられません。もっと優しくて柔らかい、ちょうどヴァイオリンから流れる音色のようです。優しさの中の強さ、そういう表現の方が合います。

ラストの頃になると、オープニングのワインやベリー、ローズやフローラルの顔は消えて、アンバーに由来するミネラル感や塩気のある大人っぽい甘さと、涼し気で落ち着いたパチュリが合わさって肌馴染みよく香ります。今までは、中世ヨーロッパの古城やヴァンパイア、貴族、ルージュを差したレディ、ワインなど自分ではない誰かの香りのように連想されたのが、自分の肌から体臭となって発するような、自分だけの香りに落とし込まれていくのです。
トップノートを嗅いだ瞬間は、グリ(灰色)の作品なのに、ワインレッドのイメージでは?と思っていましたが、確かにグリ(灰色)のように、作品そのものの主張から、肌の一部となるように変貌する様はモノトーンで、不思議な香りです。

Gris Dior Esprit De Parfum(グリ ディオール エスプリ ドゥ パルファン)/Dior(ディオール)は、5作品からなるフレグランスコレクション、エスプリドゥパルファンの一つで、それぞれブランド中心的なフレグランス作品元々のオリジナルを現代に寄り添った新解釈を、先代の調香師フランソワ・ドゥマシからフランシス・クルジャンが受け継ぎ、調香した作品です。本作品のオリジナルは一つ前でご紹介した作品です。

オリジナルでは沢山の香料を使用して徹底した灰色を作品全体で表現することで特定の香料が目立たない調香でした。しかし、本作品ではワインレッドカラーからはじまり、ブルガリアンローズ、ヴァイオレット、シダーウッド、パチュリ、アンバーと香料の数を5つに限定し、それぞれの個性(色)が目立つ構成で、最後に持ち主と一体化することでグリ(灰色)になるという、コントラストが印象的な調香です。
これは、クルジャンの師の「花の香水を作るならば花だけでは見えない。コントラストが必要」という教えの影響と、クリスチャンディオールの「灰色に他の色を置くと、その色が最も際立つ」という在り方を体現したからです。
5.Rose Noir(ローズノワール)/Byredo(バイレード)~フローラルアーシー~オードパルファン
| Top | グレープフルーツ、フリージア、カルダモン |
| Middle | ベリー、ジャスミン、スズラン、スミレ、ローズ |
| Last | オークモス、ラブダナム、ムスク、パチュリ |
肌に乗せた瞬間に、トップなのにもかかわらず、気持ちいいくらいパチュリの土埃を被ったアーシーな匂いが鼻腔を突き抜けます。一瞬だけ独特の薬草っぽい香りの風が吹き抜けますが、こちらはアルコールとグレープフルーツの青っぽさによるものです。人によっては湿布のように感じられる方もいらっしゃるようですが、アルコールが飛べば落ち着いていきます。もう、爽やかな春を思わせるようなシトラスのグレープフルーツの香りになっています。そして、そこには一緒にローズのしっとりとした甘い芳香が漂っています。

決して華やかでフェミニンなローズではない、どこか暗さのあるタイトル通りのローズです。ピンクの薔薇でも白や赤でもない。黒い薔薇です。それでも、シトラスのグレープフルーツや爽やかなフローラルのフリージア、軽やかさのあるスパイシーなカルダモン、甘やかな果実のベリーに、ジャスミン、スズラン、スミレの甘やかな花々のヴェールに覆われているからか、ダークなローズとパチュリの作品ではあるものの、抜け感があるので意外と付けやすい作品でもあります。

それでも、ラストにおいては、しっかりとオークモス、ラブダナム、ムスクそしてパチュリが最も強くなるため、大人っぽいしっとりとした「黒い薔薇」の作品に戻ります。ミステリアスで退廃的なブラックローズ。道中の明るさがあったからこそ、ラストの余韻が際立ちます。肌に残る退廃的な薔薇はパチュリの土埃があるため、生々しく感じられて本当に美しく香ります。

Rose Noir(ローズノワール)/Byredo(バイレード)はこれまでの女性らしくて華やかなローズ香水のパターンや王道を大胆に覆した、女性のみならず男性も使えるローズの作品です。アーシーの土埃っぽいパチュリの使い方が大変素晴らしく、土の被った格好良い薔薇というのはパチュリがなければできない表現です。それでいて、完全な「黒い薔薇」ではなく、所々シトラスやライトフローラルの軽やかな抜け感があるのが、女性にはもちろん、日常的な場面でも扱いやすい作品になっています。
次に紹介する1本のフレグランスはCeles(セレス)では取り扱いが無いものの、是非お勧めしたい、とっておきのパチュリ香水です。
6.VOLEUR DE ROSES(ヴォルール ド ローズ)/L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザンパフューム)~アーシーローズ~オードパルファン

| Top | プラム、ベルガモット、ゼラニウム |
| Middle | ローズ、パチュリ |
| Last | ベンゾイン、アンバー、ムスク、サンダルウッド |
その嵐は肌に乗せた瞬間からやって来ます。その匂いを嗅いだ刹那、落雷に撃ち抜かれたような錯覚を受けます。それほど衝撃的で鮮烈な「薔薇」だったからです。薔薇泥棒はロマンティックなタイトルとは裏腹に、男性的で激しい薔薇が焦げたような香りが漂います。

最初に香るのは甘いワインのような香りです。ただし、これは薔薇ではなくてプラムの果実で、微かに薔薇に似たゼラニウムの芳香と混ざり合うことで、純粋な薔薇ではないけれど、薔薇のような、でも薔薇にはなり切れない、何かの香りです。そう、嵐によって持ち去られ、落雷によって大地を焦がされて、焦げた薔薇の中で最後の一輪の薔薇のつぼみが咲いている、調香師が描いていた光景が見事に表現されています。

この嵐=薔薇泥棒の犯人はパチュリです。泥臭くて湿っぽくて土そのもののようなパチュリが真っ赤な薔薇をすべて土で覆ってしまいます。だから、薔薇そのものではなくて、土の被ったような薔薇に感じるのです。嵐に巻き込まれて泥にまみれた薔薇。落雷に打たれて焼き焦げた薔薇。まさしく、その通りです。早い段階で薔薇のような香りさえ散って、このパチュリの嵐は永遠と続き、薔薇の香りよりも圧倒的で、なかなか「薔薇」には出会えずに、薔薇泥棒=パチュリの香りなのです。
このままずっとパチュリのアーシーな香りが続くのだろうかと思っている矢先に、微かに鼻腔が薔薇の存在を認識し始めます。そんなにあからさまではなく、本当に微かです。パチュリをずっと味わうことで鼻腔が慣れてくるため、微かな一輪の薔薇を感じ取れるようになったのだと思います。

すっかりと嵐が止んで、雨もおさまって、天上から光が差し込んで空気が澄み切った頃に終焉の幕が訪れます。その頃になると、パチュリも香り続けるものの幾分落ち着いて感じられて、ベースノートのサンダルウッドやムスクの柔らかな落ち着きある香調のため、和らいでいきます。嵐の後の静けさでしょうか。そうなると、薔薇の香りもほのかではありますが、より感じ取れるようになって、本作品の主役はパチュリだけではなく、薔薇も主役なのだと再認識させてくれます。そんな、嵐のような作品は、女性のみならず男性にも味わっていただきたい最高の薔薇、そしてパチュリ香水作品です。

VOLEUR DE ROSES(ヴォルール ド ローズ)/L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザンパフューム)は、L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザンパフューム)が現在のモダンなブランドにリニューアルされる前にあった作品で、一度、限定で復刻はしましたがもう廃盤になっている、幻の作品です。それでも、ご紹介に至ったのは、本作品がパチュリ香水を紹介するうえで外せないと考えたからです。
パチュリの使い方があまりに美しく、パチュリではなかったら成し得ない表現をしている作品は、他には存じ上げません。もし、本作の雰囲気のような薔薇とパチュリの組み合わせの作品をお求めでしたら、こちらよりはずっとライトにはなってしまいますが、先にご紹介した、バイレードのローズノワールや、次項にご紹介するノワール・デ・ノワールをおすすめします。
パチュリ香水のメンズのおすすめ5選
1.Noir de Noir(ノワール・デ・ノワール)/Tom Ford(トムフォード)~オリエンタルシプレ~オードパルファン
| 香調 | サフラン、ローズ(ブラックローズ)、ブラックトリュフ、パチュリ バニラ、ウードウッド・クロッカスフラワー、ツリーモス(不老草) |
肌に付けるとはじまりから強烈で力強いアーシーなパチュリの波が押し寄せながらも、同時にサフランの食欲をそそるような持ち前の香ばしさが香り立つところからオープニングは始まり、黒の世界に引き込まれていきます。黒の世界が開幕していくと、他の黒の香料の存在も見え隠れして感じ取れていきます。それも、本作品はシングルノートのため、ベースノートに位置するような香料もトップノートやミドルノートで感じ取れたり、つかみどころのない黒さが絶妙です。

少し時間が経つと、パチュリの奥から、ミステリアスなブラックローズの存在感を感じられます。気高くて官能的、そして甘美なブラックローズです。ベルベットのようにしっとりとして、奥行きや深みもあり、なまめかしさもある。不可思議なベールに包まれた魅力です。
それから、ブラックローズと一緒に香っている香ばしい香りの存在に気づきます。オープニングのサフランやずっと香り続けているパチュリではありません。ブラックトリュフです。気品あって香ばしく、男性的な力強さが感じられるブラックトリュフです。男女の融合があるから、ここまでブラックローズに官能性が増しているのかと腑に落ちます。

ラストに向かう頃にはすっかりと、ブラックローズの芳香が増してすべてを包み込んでいます。あなたの世界を黒の世界がすべて包み込みます。サフランのスパイシーさとバニラの豊かな甘さが交わることで、より甘やかになって私たちの心を支配していきます。「ブラックローズのチョコレート」のようであると表現される方もいらっしゃるほどです。

同時にウードウッド・クロッカスフラワーのミステリアスさや、ツリーモスの、森林を思わせる深みあるアーシーノートのクールさもあり、レビューしてくださっている方もいらっしゃいますが、本当に嗅げば嗅ぐほど魅了される、魅惑の作品です。

Noir de Noir(ノワール・デ・ノワール)/Tom Ford(トムフォード)はトムフォードの高品質な原材料と伝統よりも自由な発想を大切にされたプライベートブレンドコレクションラインから発表された作品の一つです。本作品は漆黒をテーマに「黒の香料」にこだわり、さらに中国の陰陽思想をもとに男性的な香料と女性的な香料をそれぞれ中庸になるように調香をおこなっています。
他にも温かみのある香料と冷たさを感じる香料を同時に調香したり、食欲の増すサフランと減退させるような墨汁のパチュリを同時に際立たせたりと、とにかく「対極」にこだわりぬいた作品です。プライベートブレンドコレクションは、終始ゆらぎを控えめに香りを楽しめるシングルノート形式になっているため、本作品も例外なく黒の世界を楽しめる逸品となっています。
2.Straight to Heaven white cristal(ストレート トゥ ヘブン ホワイト クリスタル)/Kilian(キリアン)~ウッディースパイシー~オードパルファン
| 香調 | シダーウッド、インドネシア産パチュリ、ラム、ドライフルーツ、ナツメグ、ホワイトムスク、アンバーグリス、バニラ |
はじまりからガツンとナツメグのパンチの利いたラム酒の香りが充満していきます。横にパチュリの墨汁めいたアーシーさも添えられて、シダーウッドの鋭さも感じられるそんなオープニング。レビューでも男性向けと感じられる方が複数人いらっしゃるのも頷けます。ウッディーとスパイシーの絡まり合いが次第に強くなっていく頃には、ドライフルーツとバニラの織りなすしっかりとしたグルマンな甘さが表れていき、それぞれが溶け合って絶頂を迎える快楽にトリップさせてくれます。

達した後の香りはこれまでの甘さは徐々に和らいでいき、グルマンな甘さからアルコールの甘さへと早変わり。同時に不可思議な苦みも感じられて、これはラム酒の苦みでしょうか。いずれにせよ、快楽の頂点(エクスタシー)に達した後は、いささかひんやりとした引き締まったような大人らしさに空気が支配されていきます。

アンバーグリスの海を連想させる塩気のある甘さに動物的なセクシーさが前面に押し出されていきます。ともにベースの香りとして知られるホワイトムスクも肌に馴染むように香っていき、二つが合わさるとまさに動物(獣)が肌に差し迫る、そんな感覚です。
ところで最初から終始ずっと香り続けて、どんなに転調をしても消えることのない存在感を感じている香りに気づきます。そう、パチュリです。なんと本作品ではパチュリの濃度が非常に高く、香料のなかで3割ほども占めているのだとか。だからなのか、終始パチュリの香りをベースに様々な香料の変化を感じられる作品となっています。

Straight to Heaven white cristal(ストレート トゥ ヘブン ホワイト クリスタル)/Kilian(キリアン)は、愛が描く甘い誘惑の世界をテーマにしたルーヴルノワールコレクションの一作品で、本作品はその名の通り、「真っすぐと天国へ」向かう香りです。天国というのは男女の交わりのことを指す、まさに愛が描く甘い誘惑そのものです。本作品ではウッディーとグルマンの甘い誘惑を堪能しながら、パチュリの香りをしっかりと楽しめる贅沢な作品となっています。ありきたりな作品はあんまりという方にお勧めしたい作品です。
3.Velvet Haze(ベルベット ヘイズ)/Byredo(バイレード)~シプレ~オードパルファン
| Top | ココナッツ、ハイビスカス、ベルガモット |
| Middle | パチュリ、チュベローズ、金木犀 |
| Last | パチュリ、ムスク、カカオ、アンブレット、カシミア |
付けたてから、南国を思わせるココナッツの甘い匂いが一気に拡がります。ただし、南国感を感じさせるのはココナッツだけではありません。ハイビスカスを思わせるフルーティーで甘酸っぱく華やかな香りに、ムスキーなニュアンスが重なり、南国のような雰囲気を強く感じさせます。ココナッツの甘さとハイビスカスの甘酸っぱさを調和するようにベルガモットが和を保ちます。流石はアロマテラピーの世界で、ブレンドにおいてベルガモットを入れておけば間違いないと謡われるほどの役割を果たします。

時間が経ってミドルノートに差し掛かると、ココナッツからクリーミーな甘さ同士のチュベローズに綺麗にバトンタッチされて、ハイビスカスの甘酸っぱい華やかなフルーティーさから、フルーティー感がありながらもノスタルジックな甘さのフローラル金木犀へと移り変わる。異国情緒あふれる南国の空気から、ノスタルジックな日本の秋に咲く花を思わせる不可思議な印象へと移ろいます。そこに、日本の墨汁を思わせる静かなパチュリが加わり、全体を引き締めることで、他にはない個性的な香りに仕上がっています。

ラストノートでは、ムスク、カシミア、アンブレット、カカオのパウダリーで優しい柔らかな甘さがそっと拡がっていきます。これまでのクリーミーな甘さの流れを汲んだベースだからか、大変肌馴染みもよく個性的な作品なのに、鼻も疲れず、安心して身に着けられます。異国情緒でトロピカルな作品にありがちな、悪目立ちや変な浮わつきもなく、流石はバイレードの繊細な作風だと感心をさせられます。

Velvet Haze(ベルベット ヘイズ)/Byredo(バイレード)は60年代のヒッピー音楽をはじめとした独特な文化が芽吹き始めた時代にインスパイアされた、当時をサイケデリックに表現した作品です。冒頭ではトロピカルな異国情緒な南国ムードに圧倒されながら、ミドルノートになると南国ムードに加えてノスタルジックな日本を思わせる秋の金木犀や墨汁のようなパチュリと、まさに幻覚を見ているようでした。ですが、それでも繊細な調香なのでちくはぐな感じにはならず、それどころか、まとまりもあるところが素晴らしい作品です。
4.Patchouli 24(パチュリ 24)/Le Labo(ルラボ)~オリエンタルアーシー~オードパルファン
| Top | パチュリ |
| Middle | バーチ |
| Last | バニラ |
トップからパチュリのアーシーな香り、本作品では墨汁というよりも炭、火薬のような匂いがすぐに充満します。レビュー通りスモーキー感が強くて木を燃やしたように感じるというのも頷けます。入っている香料の樹木としてはバーチ(白樺)が該当しますが、白樺を燃やしたようだというレビューもございました。バーチ自体はシャープに清涼感を感じさせるウッディー感があります。レビューにあるレザーっぽさもバーチ由来です。



ずっと樹木(白樺)が燃えて焦げているような炭の匂いが続くのかと思っていたら、別の3種類目の香り、第三勢力であるオリエンタルなバニラの波が押し寄せて、焦げた匂いが覆われていきます。そして、スモーキーオリエンタルでほのかな甘さもある良い香りに変化していきます。塗りつぶすのではなくて、これまでの焦げたような匂いがあるからこそ、バニラの重さや甘さと美しく調和をするように、今までの流れを活かすように香ります。

バニラが登場するのはラストノートと記載がありますが、思っているよりもずっと早く登場します。この炭のようなパチュリに燃えている樹木のようなバーチ、それらを覆うような重たくて甘くオリエンタルなバニラの出会いは早く、一度出会ったら一部始終香りが消えるまでこの三つ巴の香りのグラデーションは続いていきます。実質はシングルノートのように、これらの香りの中で炭が強くなったり、あるいはバニラが強調されたりと、ろうそくのようなゆらぎをずっとお楽しみいただけます。

Patchouli 24(パチュリ 24)/Le Labo(ルラボ)は、古代のギリシャ哲学において提唱され、錬金術において世界の根源たる要素とされた、四大元素(空気・水・火・土)と第五元素のエーテルを体現したような、パチュリらしくないパチュリ香水作品です。
ルラボはブランドの特徴として、名前の後ろの数字が入っている香料の数であることと、(今回は開示されているメイン香料の3種類について記載させていただいております)「パチュリ」、「ローズ」、「ネロリ」のように香料名が付いていてもシングルノートの作品はなく、メイン香料にはしているものの、香調まで同じであるとは限らず、タイトルとは異なる点が挙げられます。そのため、しっとりとして墨汁っぽいアーシーな土っぽさではなく、樹木が焦げた炭とスモーキーな燻製っぽさやバニラのオリエンタル感が強調されて、パチュリらしくない作品となっています。
5.Patchouli(パチューリ)/Santa Maria Novella(サンタマリアノヴェッラ)~ハーバルアロマティックアーシー~オーデコロン
| Top | ベルガモット、ゼラニウム |
| Middle | パチュリ、ジャスミン |
| Last | サンダルウッド、ムスク |
スプレーを吹き付けると、まず最初にパチュリそのままの香りが鼻腔に届きます。土埃っぽくて墨汁を思わせる、あのアーシーな大地の香りです。それと同じくらいの強さでゼラニウムの香りが香って来ます。ゼラニウムと一緒に香ることでパチュリに朗らかな明るさが添えられています。

ゼラニウムはローズのような甘やかなフローラルさと、ハーバルグリーンの青っぽさも兼ね備えた華やかながらも軽やかな香りです。そこにどんな精油とでも、和を保つように繋げてくれるベルガモットが存在するから、より心地よく届きます。それを抜きにしても、パチュリの土っぽさにお花のハーブであるゼラニウムだから相性抜群で、部屋に飾ってあったお花が散る時に美しい芳香を放つ、あの甘やかな香りをして、香しく感じられます。

しばらく時間が経つとパチュリが強まっていき、ゼラニウムに合わさるようにジャスミンの涼やかなフローラルの甘さがそっと重なって、主役のパチュリを美しく引き立てるために絶妙なハーモニーを奏でます。この時間はしばし続くため、もしミドルノートの香りがお好きになられたら、購入を決断されてもよろしいかもしれません。

ラストになると、ゼラニウムのハーバルフローラル感は大分和らいでいき、ミドルのジャスミンも落ち着いて、代わりにパウダリーなベースのサンダルウッドやムスクが添えられて、パチュリのアーシーな力強い大地のぬくもりとマッチします。ただし、男性的な力強さで女性は付けにくい、という感じではなく、植物そのものの生命力の力強さで、とっても心が落ち着く墨汁のようなパチュリの香りに収束します。

Patchouli(パチューリ)/Santa Maria Novella(サンタマリアノヴェッラ)はパチュリが主役の、パチュリのために調香がなされた、パチュリを中心に世界が回っているような作品です。また、サンタマリアノヴェッラ自体がハーブに強い歴史ある薬局からはじまったブランドで、自然界の植物のありのままの香りを味わえ、アロマティック感も強いためアロマセラピストさんにもおすすめしたいブランドでもあります。春の芽吹きを感じられる本作品をぜひお楽しみいただけたらと存じます。
パチュリ香水の選び方|失敗しないポイント
パチュリ香水はどんな人におすすめ?
パチュリ香水がおすすめな方は、まずアロマテラピーでパチュリの香りがお好きだった方が挙げられます。そうした方はパチュリ本来のナチュラルな香りが楽しめる、パチューリ(サンタマリアノヴェッラ)がお勧めです。他には、ワンランク上のフレグランス作品に手を出したくなった方にもお勧めです。
パチュリ香水がおすすめの季節
パチュリ香水は季節問わずにお使いいただけて、おすすめの季節は作品の香調ごとに異なります。今までご紹介させていただいた通り、様々な香りと交わることで、軽やかな雰囲気にも、しっとりとした重さある感じにも、まさに百面相のように変わるからです。そのため、季節に合わせてベストな作品を選ぶことができます。
例えば、シトラス調が強めの作品をお選びいただくことで春や夏、フローラルでも濃厚な作品をお選びいただければ秋や冬と合わせる幅が広くお楽しみいただけます。
Celes(セレス)では、作品のページに適した季節も掲載しているため、合わせていただくと間違いないです。
パチュリ香水を試すならCeles!
香水現品をそのまま購入する場合、大きいサイズやワンサイズしかなく、数万円かかることもあります。そのため、実際に合うか試してから購入したいと思われる方が大半だと思います。そんな方に向けて、Celes(セレス)では、香水の小売り販売をしており、ワンタップから15回プッシュ、50回プッシュ、100回プッシュまでの4種類のサイズからお好きな容量をお選びいただけます。

また、嗜好の問題に加えて、肌の体温や環境、肌質によっても香り方は大きく異なります。そのため、店頭で何度も試すのは気が引ける、試したくても近くにお店が無いといった方にもCelesのサービスならば、ご自宅に居ながらお好きなタイミングで何度も試すことができます。
今回のパチュリ香水作品の場合でしたら、ワンタップが590円、15回プッシュが1,280円、50回プッシュが2,560円、100回プッシュは3,840円より購入可能です。※商品によって価格が異なります。
パチュリ香水に関するよくある質問
Q1.パチュリ香水はどんな匂いですか?
パチュリ自体はアーシーで墨汁を思わせるしっとりとした香りです。ただし、沢山の香りと相性が良くて香調も千差万別、かつ、パチュリの主張が激しいもの、主張を抑えた作風と扱い方によっても大きく異なるため、作品によって異なるとしか申し上げられません。
Q2.プチプラで買えるパチュリ香水は?
ルラボのパチュリ24がミニサイズも出ており、お求めやすいと思います。
Q3.パチュリとベチバーの違いは何ですか?
どちらもフレグランスのベースノートに位置することが多い香料で、同じアーシー(土や大地が想起される)な香調であること、ほとんどの香りとの相性も良く、香調も千差万別であることなど、共通項も複数見受けられます。ただし、パチュリがシソ科の植物に対してベチバーはイネ科、また香りの感じ方もパチュリが墨汁のような静寂やひんやりとした感じを連想するのに対し、ベチバーは温かみや甘み、焦げた焼き芋のような香りを連想させます。
Q4.パチュリの香りが苦手でも使える香水は?
もし、パチュリの香りのみが苦手でしたら、前述したベチバーがベースノートに使われている作品を選択されると良いと思います。ただし、パチュリだけではなくアーシーノート(土っぽい香り全般)が苦手でしたら、ベースノートにムスクやサンダルウッドなど、パチュリやベチバーが入っていない作品を選ぶと良いです。
Q5.初心者にお勧めのパチュリ香水は?
もし、香水初心者でアロマテラピーを普段される方でしたら、断然Patchouli(パチューリ)/Santa Maria Novella(サンタマリアノヴェッラ)をお勧めします。そうではない、香水初心者の方の場合は、ジョーマローンあたりのコロンで扱いやすく、かつナチュラルで、あまりパチュリの主張が激しくない作品で、まずはお好きな香調を選ばれるのがよろしいかと思います。例えば、フルーティーフローラルがお好きならば、イングリッシュペアー&フリージアなんかがよろしいでしょう。
本記事では、パチュリ香水の作品について特集させていただきました。気になる作品はございましたか?
パチュリ香水は合わせる香料や調香によって、香り方が本当に千差万別に変わるため、実際に試してみないと分からない部分もあるかと思います。そのため、一度、お店でも弊社のサービスでも、実際に肌に試されることをおすすめしております。(気候や体温、肌質によっても香り方は大きく変わります)
もし、今回の記事でパチュリ香水に興味を持っていただけたら、とてもうれしく思います。
これからの揺らぎがちな新年度にむけたあなた自身への贈り物、あるいは大切な方へのギフトの候補としても、ご検討ください。
以上、ライターの凛でした。

凛
香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルール・ド・ローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。










