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サロンドパルファン2023巡り: 一番印象に残った香水7本 – セレス

サロンドパルファン2023巡り: 一番印象に残った香水7本

フレグランスを愛するものならば、誰もが毎年心待ちにしている、サロンドパルファン。

セレスにライターとして関わる私こと清原や、セレス創業メンバーの一人、阿部をはじめとした面々も例外なく楽しみにしています。特に阿部はラニュイパルファンと登壇し「寝香水」についてのセミナーも行いました。(ちなみに、私は茶香水専門店の東方美人の名香のほかクリードのラブインホワイトにラニュイパルファンの最新作、阿部も同ブランドのキャンドルに、エラケイの昨年サロンドパルファンで限定販売された復刻品を購入しました)

今回の記事では、当日思う存分サロンドパルファンを楽しんだ方にも、現地に行かれなかった方にも、そして京都、名古屋、仙台開催に向けて予習したい方々にも、サロンドパルファンの熱気とともに、当日好評を博していた香水をご紹介します。もっと買いたかったかも?と感じられてるかたも必見です。

サロンドパルファンとは?

2013年からはじまった、年に一度だけ伊勢丹新宿本店で催される日本最大級の香水の祭典です。11回目を迎えた今年は10月12日(初日はエムアイカード会員招待日)から17日までの6日間、開催されました。

約50ブランドが出展し、100種類以上の特別企画品や先行発売商品も勢ぞろいし、さらに、調香師のトークショーや香りと音楽、ワインといったジャンルの垣根を超えたセミナーなどイベントが会期中毎日開催し、香水好きを毎年魅了します。初日の平日およびエムアイカード会員の限定日さえ盛況し、日曜日の閉店ごろにも向かいましたが、そのときさえにぎやかで、列に何度も並びました。伊勢丹新宿の常設ブランドだけではなく、普段は自社での通信販売でしか取り扱いないブランドも出店するうえ、ブランド担当者や調香師とも交流できる貴重な機会となっています。そのため、香水好きにとってはまさに夢のようなイベントなのです。

まずこれを試したい香水7選紹介

サロンドパルファン2023、伊勢丹新宿本店開催では沢山の魅力的な香水が並んでいました。そのため、迷って決めかねたり、あるいは予算の都合がつかず、最終的に見送った方もおられたのではないでしょうか。

ご安心ください。実際に現地へ足を運んで、ブースの様子を確認したうえで、良いと感じた作品を幾つも試した肌の上で試した筆者が厳選した香水を今からご紹介いたします。さらに、セレスでは少量からの販売もしており、現品で購入すると3,4万円代となる作品も、ワンタップで600円くらいから、もう少し試したい方は15プッシュ1000円代など取り扱っています。なので、今後の京都、名古屋、仙台の開催に向けて予習をしたい方にも(開催地や開催状況によっては、一部のブランドや作品が置いてない場合もあります)、買わなかったけれど気になる作品があったり、まずはほんの少量から試したい方にも読んでいただけたらなぁと思います。

1本目、2本目にご紹介するブランド、メゾン フランシス クルジャンは2009年にフランスで調香師の名を冠して 生まれました。クルジャンの特徴として、ノウハウをはじめとしたフランスの伝統的な香水文化を大切にしながらも、 現代人のライフスタイルに寄り添うようにモダンさもあり、何より型にはまらない自由な作風が挙げられます。

 


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1.ア ラ ローズ(メゾン フランシス クルジャン)

メゾンフランシス クルジャン・ア ラ ローズ

Top
ベルガモット オレンジ

Middle
ローズ スミレ マグノリア

Last
ムスク シダー

アラローズは「薔薇を持つマリー・アントワネット王妃」の肖像画からインスパイアし、調香師クルジャンが日本のために作った薔薇の香水です。
クルジャンはゴージャスさや艶やかさではなく、薔薇の花びらのビロードみたいな柔らかさと優しさ、そして繊細さをイメージしました。

主役の薔薇はブルガリア産のダマスクローズ、グラース産のセンティフォリアローズの2種類を、70ミリのボトルに計400本(ダマスクローズが150本、センティフォリアローズが250本)使用されています。

付けるとダマスクローズが洋梨やピーチのような甘い果物を思わせるフルーティーに登場し、一緒に柑橘類のベルガモットやオレンジも現れていくという、明るいどこかフルーティーなフローラルと柑橘のはじまりです。

しばらくすると、蜂蜜のような華やかで甘いセンティフォリアローズが登場し、瑞々しいマグノリアと少ししっとりしたヴァイオレットが共演し、まさにエレガントフローラルな印象により染まっていきます。
そして、パウダリーなムスクもラストノートに少しずつ登場しますが、相変わらずダマスクローズをはじめとする明るさやセンティフォリアローズの蜂蜜のような華やかさは損なわれずに最後まで香ります。

女性であることの喜びや輝き、そして愛の宣言を表現したアラローズを是非、お試しください。

ア ラ ローズを0円から試す→

 

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2.724(メゾン フランシス クルジャン)

ノート:サンダルウッド、アルデヒド、ベルガモット、セリンガ、ジャスミン、ムスク

724を試した時の印象は、「英国紳士が付けていそうな品のいい石鹸のような香り」でした。清潔感があり、主張が激しすぎず落ち着いている。肌馴染みもよく、柔軟剤を思わせるような甘くて優しい香り、そんなイメージです。

なので、オフィスでも問題なく使えるようなものや、初めての方にお会いする時などに活躍してくれるフレグランスです。香水をあまり付けたことない方が最初の1本にお迎えする作品としても適しています。
クルジャンらしい上品な繊細さがあり、爽やかなイタリアンベルガモットに柔らかく香るサンダルウッドとホワイトムスクに包まれた気品あるジャスミン、そして優しげなフローラルセリンガといった面々をぼやけないようにアルデヒドが芯を支える。

透明感があり、爽やかで清潔な印象を与える英国紳士のような724、オンの時にいかがでしょうか。

724を0円から試す→

 

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続いて3,4本目にご紹介するフレデリックマルは、「エディション ドゥ パルファム(香りの出版社)」を信念に2000年、創業者自身と同じ名前で設立されました。調香師の名前が香水のタイトルと一緒にラベルに記載されるという、本のようなデザインをしていることも特徴です。また、選りすぐりの調香師達にブランドの制約なく、自由に創らせるという、調香師の個性や世界観を尊重しているブランドです。

3.ポートレイト オブ ア レディ(フレデリック マル)

Top
ローズ クローブ ベリー ブラックカラント シナモン

Middle
パチュリ インセンス サンダルウッド

Last
ムスク ベンゾイン アンバー

ポートレイトオブアレディは19世紀の小説、「ある貴婦人の肖像」からインスピレーションを受けて調香師ドミニク・ロピオンが作ったブランド設立10周年記念にあたる作品です。

先ほどのアラローズと同じく、ボトル1本に対して400本もの薔薇を使用していますが、印象はまるで異なります。アラローズが甘い女性らしい薔薇の香りに対して、ポートレイトオブアレディは官能的でふくよかなターキッシュローズと大地の匂いを想起させるアーシーなパチュリが絡み合う、決して甘くない、凛とした薔薇の香水です。ベリーやブラックカラントも甘いと言うより、あくまでグローブやシナモンといった面々と、主役の薔薇とパチュリを称えるように佇みます。まるでワインのようなイメージです。

官能的でダークな薔薇の香水ポートレイトオブアレディを、是非一度はお試しください。新しい扉を開けるでしょう。

ポートレイト オブ ア レディを0円から試す→

 

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4.ロー ディベール(フレデリック マル)

ノート:ヘリオトロープ、アイリス、ムスク 

ローディベールを嗅ぐといつも私は冬から春になるような優しい時間を思い出します。柔らかさで温かみもあってほの甘い、そして儚げで雪のようなフローラルの香り。透明感もあって雪が太陽に照らされて、きらきらとしながら溶けていく、そんな感じがします。

「冬の水」を意味していますが、決して寒々しい冬の海の水でも、雨の日の水でもありません。また、水たまりにずっとたまっているというより、流れていくそんなイメージです。雪が溶けて春になるように、万年氷のような頑なな心も自然と春を迎える。とても幸福な時が思い起こされる香りです。

しんしんと降り積もる雪のなかでひっそりと春を待つ、ローディベールがあなたの手元に届きますように。

続いて5,6本目にご紹介するのは「肌で聴く音楽」をコンセプトに、一人のクラシック音楽を愛する日本人、海老原光宏氏が2021年に立ち上げたラニュイパルファン。ブランド名はフランス音楽作曲家のラヴェルの曲、「夜のガスパール」から名付けられました。ラニュイではクラシック音楽の楽曲を香りで表現するプロジェクトを掲げており、ラヴェルの夜のガスパール3部曲をはじめとして、クラシック音楽作曲家達の楽曲が香水になっています。

ロー ディベールを0円から試す→

 

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5.夜のガスパール オードトワレ オンディーヌ(ラニュイ パルファン)

 

Top
ウォーターアコード

Middle
スズラン

Last
スミレ

オンディーヌはフランスの作曲家モーリス・ラヴェルの作品、「夜のガスパール」の第一楽章を表現した作品です。夜のガスパールとはフランスの詩人ルイ・ベルトランの詩集で、ラヴェルはその中の3つの詩を題材にピアノ独奏曲として書き下ろしました。

オンディーヌとは、水の精オンディーヌ(ウンディーネ)が人間の男に恋をして断られ失恋し、しばらく恨みがましく泣いたのち、男に嘲笑を浴びせかけ激しい雨のなか湖に帰っていく物語。幻想的な情景をラヴェルらしい緻密な音の描写で見事に表現された傑作で、オードトワレもまた、そんな繊細さを丁寧に表現しています。

水の精霊オンディーヌを思わせる清らかなウォーターアコードに、スズランとヴァイオレットのフローラルがかすかに存在し、まさに水に濡れた花=乙女のように香ります。

ラヴェルのオンディーヌに魅せられた方はもちろん、あまりクラシック音楽に明るくない方にも是非、美しい悲恋の物語オンディーヌを、ムエットではなく肌の上でお試しいただきたいです。

オンディーヌを0円から試す→

 

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6.夜のガスパール オードトワレ 絞首台(ラニュイ パルファン)

Top
レザー

Middle
エレミ

Last
シダーウッド

絞首台はフランスの作曲家モーリス・ラヴェルの作品、「夜のガスパール」の第二楽章を表現した作品です。

夕日に赤く染まるなか、処刑台に吊るされている死体が鐘が鳴り響くなか揺れる様子を、ラヴェルはこの世の終わりを思わせるような不穏な旋律と共に表現しています。特に死体が揺れるなか、しつこく鳴り響く鐘は曲が始まってから終わるまでずっと変ロ音が譜面に登場し続けさせるという手法で見事に不気味なくらい表しています。

オードトワレでも、絞首台に吊るされた人の血の金属めいた臭いに土埃をレザー、死体に湧く羽虫を樹木ながら柑橘のような酸味も感じられるエレミ、そして生きていた人間の証のような温かさをスパイシーな樹木シダーウッドが表現しています。

絞首台という不穏な表題から身に纏うことに抵抗がある方もおられるかも知れません。ですが、決して冷たい死体の香りではありません。生きていた人間の温かさが感じられる香りです。

絞首台を0円から試す→

 

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最後にご紹介する香水ブランドキリアンは、キリアン・ヘネシーにより2007年から創業され、「香りを視覚化する」ことをコンセプトにしています。そのためボトル&ボトルを入れている装飾された箱のデザインにも拘り、ギリシャ神話の影響を受けて装飾され、もはやジュエリーのような芸術品です。また、パッケージだけではなく、一つ一つの香水すべてを物語やモチーフを含めバックグラウンドから香りを創っており、それぞれに絶妙な名づけがなされています。

7.グッド ガール ゴーン バッド(キリアン)

Top
金木犀 ジャスミン ローズ(ダマスクローズ)

Middle
チュベローズ スイセン

Last
アンバー 

 

グッドガールゴーンバッドは誘惑をテーマにした作品で、聖書にある蛇にそそのかされて禁断の果実を食べてしまったイヴをモチーフに創作しています。

良家のお嬢様や学問に打ち込む才女(=グッドガール)が、美少年の姿をした悪魔に誘惑されて堕落していく(=ゴーンバッド)、もう罪の果実をかじる前には戻れない、背徳の物語を調香師アルベルト・モリヤスは表現しました。

トップノートはアプリコットのようなフルーティーさの強い金木犀に、正統派なフローラルのジャスミンとダマスクローズで、如何にも可憐な清純な乙女のような香りです。が、次第にミドルノートの甘く妖艶なチュベローズと官能的なスイセンが強くなっていく、まさに表題通りの背徳の香りです。特に金木犀はアプリコットのようなフルーティーさが強い品種が選択されていて=果実、水仙はギリシャ神話の罪な美少年ナルキッソスの花、トップノートの代表的な正統派フローラルと、ミドルノートの色気ある癖の強い花々という対比が非常に美しいです。

グッドガールゴーンバッドはキリアンで全世界で圧倒的に販売されている香りでもあります。はじめてキリアンを手にするときに、おすすめしたい代表的な作品の一つです。

グッド ガール ゴーン バッドを0円から試す→


清原香子
香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルールドローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。


 

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