こんにちは、香水ライターの凜です。
季節はすっかり秋となって、涼しく過ごしやすい時期になってきましたね。
フレグランスにとっても、実は秋冬のこれからの季節というのは、最も香りが美しく香る、フレグランスを楽しむのに最適なタイミングです。
都内では、新宿の伊勢丹本館で毎年開催される、日本最大級の香水の祭典たる「サロンドパルファン」が10月8日(初日にはエムアイカード会員限定)から10月13日まで今年も開かれます。
毎年香水ファンならば誰もが楽しみにしているイベントで、初日は平日でも大変にぎわい、私は勿論、毎年参加をしています。
今回は、そんなサロンドパルファンに向けて、個人的にお勧めしたい7本の作品を、今年のテーマである「旅」を想起させるように世界観を掘り下げて、お届けいたします。
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サロンドパルファンでお勧めしたい7作品の「旅路」をご紹介
今回、サロンドパルファンに向けて7ブランドからそれぞれ、物語の「旅路」のように作品をご紹介いたします。
1.ノワール・デ・ノワール(トムフォード)~ダークフロリエンタル~【オードパルファン】
香調
サフラン、ブラックローズ、ブラックトリュフ、バニラ、パチュリ、ウードウッド、クロッカスフラワー、ツリーモス(不老草)
1本目にお届けするのは、ラグジュアリーながらもダイナミックな個性に定評あるトムフォードより、中国の陰陽思想から着想した、「漆黒」がテーマのほぼ全てが黒の香料を使用した、ダークオリエンタルで幻想的なブラックローズが印象的な黒の中の黒、ノワール・デ・ノワール(トムフォード)です。
「ノワール・デ・ノワールミュージカル劇場」の開幕は、香ばしくて食欲をそそる香辛料として有名なサフランのスパイシーな光が煌めくオープニングから始まります。
すぐにアーシーな(土のような)墨汁を思わせる香りとして知られる静寂なパチュリに黒く塗りつぶされていきます。ですが、それは決して闇に押しつぶされるだけではありません。パチュリの織り成す静寂な闇(陰)とサフランのオリエンタルな情熱な光(陽)がコントラストを美しく描きます。冷たさと熱さ、静と動、陰陽思想!そうきたかと感服しました。
パチュリの静謐さの残響が残るなか、主演女優のブラックローズが満を期して華麗に登場します。現実には存在しない幻の主演女優ブラックローズを、成熟しきったダマスクローズが演じ、それは甘美で妖艶、女性的でエレガントながらも官能的に香ります。
そこに、パートナーの男優、マスキュリンなブラックトリュフと豊潤に薫り高く絡み合うことで、官能そのものの概念を超えて激しく愛を奏で合うように香り、ブラックローズ(女性)とブラックトリュフ(男性)が合わさった素晴らしいマリアージュを果たします。ここでも陰陽思想です!男女の混ざり合うハーモニー。見事な美しい調香です。
パチュリの静謐さを帯びたブラックローズ、ブラックトリュフが漆黒に溶け合っていくなか、バニラの濃厚な甘さとスパイシーで温かみある甘さのウードウッドが白さのコントラストを奏でます。バニラはバニラビーンズの見た目通り、黒い香料でありながらも、バニラと聞くと白が連想される絶妙さ故の表現でしょう。
そこに上品な花のクロッカスフラワー、渋さあるツリーモス(不老草)が添えられて、気品や落ち着きをセンシュアルに与えます。これまで受け継いできた黒に白が一滴だけ垂らされるからこそ、より黒さが際立つという、陰陽思想から着想した、見事な「黒の中の黒」です。
ノワール・デ・ノワール(トムフォード)は、墨汁のパチュリ、ブラックローズ、ブラックトリュフ、バニラといった様々な黒が混じり合い、官能的でドラマティック、静謐でミステリアス、重厚さと軽やかさが共存する他にはない作品です。個人的に梶浦由記さん作曲の「black rose」という楽曲を自室で聞きながら嗅いでトリップしています。
2.ポートレイトオブアレディ(フレデリック・マル)~フローラル~【オードパルファン】
香りのノート
Top
クローブ、シナモン、ターキッシュローズ、ブラックカラント、ラズベリー
Middle
サンダルウッド、パチュリ、インセンス
Last
ムスク、アンバー、ベンゾイン
2本目にご紹介するのは、調香師が芸術作品として香りを創り出すという指針のもと、コンセプトに「エディション ドゥ パルファム(香りの出版社)」を掲げて2000年に立ち上げた、創設者の名のラグジュアリーフレグランスメゾン、フレデリック・マルより、ブランド設立10周年を記念した作品であり、ヘンリー・ジェイムズの小説「ある貴婦人の肖像」から着想した、ボトル一本に400本もの薔薇を使用している贅沢なローズ香水、ポートレイトオブアレディ(フレデリックマル)です。
肌に付けると、400本のローズの香りがどこか憂いを帯びながらも凛として美しく、切ない音楽を奏でるように才気あふれる「貴婦人」が登場し、そのまま彼女の物語に引き込まれていきます。クローブやシナモンのスパイスがターキッシュローズの格好良さを引き出しつつ、ブラックカラントにラズベリーの果実が色気を漂わせる。はじまりから本作のローズの美しさを多角的に際立たせるクライマックスです。
しばらくすると、寺院の建造物でも扱われてきた神聖なサンダルウッド、インセンス(お香)に静謐なパチュリという、神聖性を強く感じられて、それがダークな黒の貴婦人のようなターキッシュローズと重なり合うという絶妙さに、まるで現実の艱難辛苦を味わいながらも強かに悠然と振る舞う、ダークヒロインたる貴婦人の聖戦が連想されます。
それから、ムスク、アンバー、ベンゾインと出会い、クリーミーに肌馴染みよく溶けていき、それでも夫人の存在感はラストになっても圧倒的です。それでも、ミドルまでにはないまろやかさが添えられたことで、現実を変えるために戦うのではなく、あるがままに受け入れて、その中で折り合いをつけて何とかやっていく。強かに大事なものは守りながら生きる。そんな物語を感じました。
ポートレイトオブアレディ(フレデリックマル)は「ある貴婦人の肖像」のヒロイン、イザベラの香りで、彼女は才気あふれながらも凛とした自立した女性で、彼女が嫌うようなタイプの男性の元に嫁いで、自らを檻の中に閉じ込めるという、たった一度の大きな失敗で波乱万丈となりながらも、自分らしく生きるにはと奮闘していく女性の物語です。
原作を読みながら本作を付けることで、見えてくるものもあるかもしれません。ノワール・デ・ノワールと迷われた方は、ローズ強めがお好きならこちらが、唯一無二性をお求めでしたらノワール・デ・ノワールがおすすめです。
3.カーミーナ(クリード)~フローラルオリエンタル~【オードパルファン】
香りのノート
Top
チェリー(ブラック)、サフラン、ピンクペッパー
Middle
ローズ、ピオニー、バイオレット、カシミア
Last
ムスク、アンバーグリス、ミルラ、フランキンセンス
3本目にお届けするのは、イギリスのロンドンに18世紀に誕生し、ヴィクトリア女王から英国王室ブランドとして認められ、現在はフランスを代表するラグジュアリーフレグランスブランドとして名を馳せるクリードから、ドレスや大胆で情熱的な女性を表現したローズとチェリーが印象的なカーミーナ(クリード)です。
付けた瞬間から愛らしくて可憐なチェリーが全開に鼻腔に届き、我々を虜にしていきます。それでもただ可憐なだけではなく、サフランやピンクペッパーの女性らしいスパイシーな情熱が添えられて、情熱的なロマンスを求めるヒロインが浮かんできます。はじまりはフローラルというよりもフルーティな甘さが際立ちます。
ミドルになると、ローズにピオニー、バイオレットと可憐な花々のロマンティクスなムードがより展開され、フルーティーな甘さと入れ替わり、主旋律はパウダリーな華やぐフローラルブーケになります。センターのローズの甘さに、パウダリーなバイオレット、そして甘やかで優しいピオニーという三重奏が並んで、ユニットを組んでいるようです。カシミアのパウダリーな柔らかさも添えられてエレガントで、恋するヒロインさながらの香りです。
ラストでは、がらりと雰囲気は大人びて、恋に夢見ていたヒロインから、愛を知った一人の女性のようになっていきます。パウダリーなムスクに大人っぽい甘さのアンバーグリス、そこにスモーキー、白い煙のようなミルラにフランキンセンスというキリストの生誕を祝って捧げられた香りという神聖な香料も入っており、どこか神秘的な雰囲気もしていて、聖夜のロマンティクスを個人的に感じます。
カーミーナ(クリード)はクリード創業一族、ヘンリー・クリードのスケッチブックにあったドレスや大胆不敵で情熱に人生を生きる女性を表現した、魅惑的でとってもロマンティクスなフレグランスです。ドレスを身にまとった女性がお洒落なバーでシェリー酒を嗜む、そんな光景が浮かびます。今まで紹介したローズ作品の中で、フェミニンさを求めるならば間違いなく本作をお勧めします。
4.エンジェルズシェア(キリアン)~ウッディグルマン~【オードパルファン】
香りのノート
Top
コニャック
Middle
シナモン、トンカビーン、ウッディ(オーク)
Last
プラリネ、バニラ、サンダルウッド
4本目にご紹介するのは、世界的なコニャックメゾンとして名高いヘネシー家に生を受けた、キリアン・ヘネシーが手掛けるラグジュアリーフレグランスブランド キリアンより、そんなルーツを体現したお酒をテーマにした特別なコレクションラインのザ リカーズコレクションから、ヘネシー家の象徴でもあるコニャックの作品、エンジェルズシェア(キリアン)です。
トップから芳醇なコニャックの香りが鮮烈に香ります。コニャック(お酒)であることは間違いないのに、お酒臭さがなく、それどころか洗練されており、果実を思わせる甘さも鼻腔をくすぐります。プラリネでしょうか。ラストに位置するからか本領発揮はしていませんが、甘やかに香り、ほんのりと香るシナモンとの相性抜群さが相まって大変美しい。なかには、アップルパイのように感じる方もおられるようです。
ミドルになると、トンカビーンズの甘くて少々複雑、香ばしさのある香りに、コニャックが入っていた樽の主原料であるオークのウッディがキリアン・ヘネシーが幼少の時にコニャックセラーで樽に入ったコニャックのお酒、砂糖、バニラの混ざった香りを味わっていた経験があり、その体験が作品を創作する際に鮮烈なインスピレーションとなって支えるという彼のルーツそのもののようです。だからなのか、コニャックとの相性が絶するほどで、本当に素晴らしく気品に溢れたミドルノートです。
ラストでは、いよいよ待望のプラリネ、バニラ、サンダルウッドによるそれぞれの果実・お菓子(グルマン)・樹木の持つ3種類の甘さ、甘美なるコラボレーションを果たします。あまりの絶妙さにマリアージュといった方が適切かもしれません。また、特筆すべきはラストかつ重めな香料中心なのに「重さ」が抑えられており、むしろミドルよりも幾分和らいでいるように感じます(こちらに関しては、個人の体温によるところが大きいと思います。私の体温はやや高めです)。
柔らかくてまろやかで、甘美ながら上品に香って、天使の分け前(エンジェルズシェア)というタイトルの伏線回収を見事に成し遂げます。天使の分け前とはウィスキー用語で、ウイスキーの長期の熟成中に中身が目減りをしていることがあり、昔の職人は天使がこっそりと飲んでいるから味が美味しくなっていると言っており、現在でも目減りした量により、熟成された度合いを測るために使われる欠かせないものです。
エンジェルズシェア(キリアン)は実際に飲まなくとも、天使の分け前さながらの美酒なのだと解るほどの甘美なる香りを放つ、キリアン・ヘネシーだからこそ調香師ベノア・ラパウザと共に産み出せた境地の美酒を秋の夜長に夜空を観ながら香るとトリップできそうなそんな作品です。
5.ダークアンバー&ジンジャーリリー(ジョーマローン)~オリエンタル~【オーデコロン】
香りのノート
Top
ジンジャー、カルダモン、ピンクペッパー
Middle
スイレン、オーキッド、ジャスミン、ローズ
Last
サンダルウッド、アンバーグリス、フランキンセンス、パチュリ、レザー
5本目にお届けするのは、イギリスロンドン発のシンプルながらも洗練された香りに定評があり、そんなブランドならではのコンバイニング(重ねづけ)で新たな自分だけの香りを創り出せるフレグランスブランドのジョーマローンより、通常のラインナップのコロンシリーズとは対照的にコロンながらも深みや複雑さを追求したコロンインテンスシリーズからダークアンバー&ジンジャーリリー(ジョーマローン)です。
付けるとすぐにジンジャーやカルダモン、ピンクペッパーとスパイシーで温かみのある食欲を思わずそそるような香辛料が織り成す3つのハーモニーがやって来ます。ジンジャーのピリッとする感じに、カルダモンのおいしそうな香り、ピンクペッパーのぴりっとしながらもどこか甘やかさのある香りに刺激されます。
しばらく経つと、スパイシー軍団はスイレン、オーキッド、ジャスミン、ローズのフローラルノートに遭遇します。ジャスミンにローズと、フレグランスでも代表的かつ女性的なフローラルの香料のため、フェミニンさや華やかさを連想される方もいらっしゃるかもしれませんが、今回は優しい甘さや凛とした雰囲気の方が強調されていきます。そのため、スパイシー群と重なり合っても主張が激しくなく、品良く香ります。
いよいよ、クライマックスになると、アンバーの重めな甘さにレザーの個性が乗っかり、そこにミステリアスなインセンスを思わせるほんのり官能的な甘さの樹木サンダルウッドと聖なるフランキンセンスのタッグの誘惑が押し寄せて、それでも墨汁を思わせる香料のパチュリが静謐さを譲らないから、単なる官能的な香りにならず、神聖さや静謐さ、温かみや重さと様々な要素が色とりどりに鼻腔に届きます。
ダークアンバー&ジンジャーリリー(ジョーマローン)はコロンとは思えないほど、深みがあって個性、そして何より多面的な秋冬にこそ是非付けていただきたい作品となっています。肌寒くなった頃に夜寝る前に付けて毛布にくるまると、きっと良い夢を見られるでしょう。
6.フォーチュイタス フィンリー(ペンハリガン)~フゼア~【オードパルファン】
キーノート
ソルティーピスタチオ、スミレ(リーフ)、レザー
6本目にご紹介するのは、1870年にウィリアム・ペンハリガンによって元は理髪店から創始し、今や英国王室ご用達称号も持ち、歴史がありながらも伝統の枠組みにとらわれずに新たな香りづくりに挑戦し続けるフレグランスブランドのペンハリガンより、人間模様を描いて香水を架空の人物に見立てて創造したラグジュアリーラインであるポートレートコレクションから、上流階級のブランシュ夫人を誘惑する幸運な庭師フィンリーのフォーチュイタス フィンリー(ペンハリガン)です。
物語の導入からレザーがカルダモンやブラックペッパーと共に刺激的に夫人を誘惑するかのように、庭師が日々手入れをしている青々しいバイオレットリーフの香りがソルティーな風で運ばれるように芝生の迷路へ手招きします。彼に手を掴まれたら最後、本当にこの道を進んでも良いのか?そうした迷いなんて彼の放つクリーミーで甘いピスタチオの誘惑の前に簡単に崩れ去ります。いや、そうした迷いさえ抱かせないといった方が適切かもしれません。
本作の恐ろしいところは「中毒性」にあります。肌の上でレザー&ピスタチオがクリーミーかつ甘く香りながらもグルマン一辺倒ではなく、むしろ対極である緑の風を思わせる塩っ気とスミレの葉が絡み合うからこそです。だからこそ、男性らしさを肌に感じながら貞淑なブランシュ夫人さえも誘惑されていくのでしょう。
ポートレートコレクションの物語についてお話させてください。ブランシュ夫人は元々中流階級育ちで上流階級まで成り上がり、美しく気品、そして知性も高く、絵にかいたような理想の完璧なレディです。しかし、夫のジョージ卿は不貞行為をクララと行っており、クララはタバコをふかしたり、車を運転する、当時のレディとしてはあり得ない行動で、貴族のレディともかけ離れた、ブランシュ夫人とは対照的な平民の女性です。
だから、ブランシュ夫人の矜持を傷つけるのには十分で、ジョージ卿から女性として見てもらえないことを魅惑的な庭師のフィンリーとの情事で心の体裁を保ってきたのでしょう。最初は火遊びだったのかもしれない。それでも、彼の魅力に抗えず、夫人はフィンリーか安寧な暮らしか、いつの間にか本気になっていくのです。
フォーチュイタス フィンリー(ペンハリガン)は複雑でグルマンの濃厚でねっとりした甘さと、グリーンの爽やかさと軽やかさが同時に堪能できる、フレグランス上級者向けの作品です。女性というよりは男性向けです。香水好きなお洒落な男性への贈り物にも良いでしょう。
7.ギブリ(エラケイ)~レザーフルーティーフローラル~【オードパルファン】
香りのノート
レザー、ジャスミン、アーモンド、ピスタチオ
最後にお届けするのは、調香師ソニア・コンスタンが「旅」をテーマに彼女が世界各地の訪れた地域で出会った景色の物語を作品としていくフレグランスブランドのエラケイより、アフリカ北部のチュニジアにあるサハラ砂漠からリビアにかけて吹く熱くて乾いた風の名の「ギブリ」が名付けられたギブリ(エラケイ)です。
付けると乾いたレザーの香りが軽やかに拡がり、同時に蜂蜜を思わせる甘さをはっきりと感じます。アーモンドやピスタチオのペーストでしょうか?よく嗅いでいくと蜂蜜のような甘さ以外にも別の種類の甘さに気づきます。爽やかで優しい花の甘さ、こちらはジャスミンでしょう。
レザーにしては重さや癖がなく、軽やかに乾燥しており、香ばしさとクリーミーさが連想されるアーモンドやピスタチオがレザーと合わさり、どこか男性的な甘さと、ジャスミンの花の女性らしい柔らかですっきりとしたフローラルの甘さが重なり合うさまが大変綺麗な作品です。
実はギブリは愛を届けるキューピッドの矢と同じくらい確かに想いを届けてくれると言われており、ギブリという言葉にも「生きて死に、また蘇る」という意味があります。そんなロマンティックな愛の物語に相応しい、熱さを帯びながらも軽やかですっとした、文字通りどこか旅に連れて行ってくれそうな作品です。
ギブリ(エラケイ)はあのスタジオジブリにも由来している言葉で、正しい発音は「ギブリ」ですが、宮崎駿監督が日本のアニメーション界にギブリのような熱風を起こすと情熱をもって立ち上げて付けた名でもあり、なので日本人としてはそんなギブリを嗅ぐとスタジオジブリ作品の風の谷のナウシカや天空の城ラピュタで主人公やヒロインたちが冒険をしていく物語が想起され、心に勇気をくれる作品です。もじ、ひとさじの勇気が欲しい時に付けるとあなたをヒロインやヒーローにしてくれるそんな香りです。
以上がサロンドパルファンに先駆けたお勧めしたい旅を連想させる香水紹介となります。いかがだったでしょうか。何か嗅いでみたい作品は見つかりましたか?
サロンドパルファンは冒頭でも述べましたが、年に一度の香水の祭典で香水ファンは毎年楽しみにしており、これまで香水にあまり関心のない方も訪れて、香水沼に落ちていくといったほどの熱狂的なイベントです。
都心の方はもちろん、関西や他の地方からもサロンドパルファン目当てで来訪される方もいらっしゃるほどで、是非一度は足を運んでいただきたいと考えています。
秋が色づいて涼しい季節になりましたが、皆様の香水ライフもより良いものとなりますように。
以上、香水ライターの凛でした。
凛
香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルール・ド・ローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。